淺沼組/3月決算 震災工事の影響で大赤字 受注残付
同社の損益は、東日本大震災の影響による労務単価等の上昇により、前期後半に受注した工事の採算悪化が当期半ばより顕著となり、加えて未成工事損失や完成工事補修費の引当てを行った結果、営業損益は、▲72億23百万円の損失(前期営業利益は12億22百万円)。
経常損益は、▲74億67百万円の損失(前期経常利益は7億50百万円)。当期純損益は、保有資産の評価損失等を計上した結果、▲84億96百万円の損失(前期当期利益は3億9百万円)となったとしている。
土木の受注高は163億86百万円(前期比2.8%増)、売上高は179億6千8百万円(前連結会計年度比16.8%減)となり、セグメント利益は4億4千9百万円(前連結会計年度比61.1%減)。
建築の受注高は、896億43百万円(前期比▲23.5%減)、売上高は1,191億93百万円(前期比13.8%増)となり、部門営業損失は▲17億93百万円(前期の部門営業利益は66億30百万円)。
労務単価上昇は、東日本大震災の復興工事の大量発注における下請けさんの労務費が、労務員不足のため暴騰している。
当然、関東・全国からも職人さんが東北へ移動することになり、東北の復興地では宿泊費用等も必要となり、労務費に関わる費用は増加の一方となっている。
また、関東はじめ全国でも職人さんたちの需給バランスが復興工事の影響を受け、(これまで労賃が官公庁の主導のもと、またゼネコンにも押され込まれ続け、職人さんたちが大幅減少している)当然、下請けさんたちが優位となり、労務費が急騰している。
単体受注残高
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/百万円
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前期末
|
当期末
|
前期末比
|
土木 官公庁
|
12,959
|
14,023
|
8.2
|
土木 民間
|
12,082
|
9,436
|
-21.9
|
土木計
|
25,042
|
23,460
|
-6.3
|
建築 官公庁
|
16,087
|
15,205
|
-5.5
|
建築 民間
|
130,482
|
101,829
|
-22.0
|
建築計
|
146,570
|
117,034
|
-20.2
|
官庁工事計
|
29,047
|
29,229
|
0.6
|
民間工事計
|
142,565
|
111,265
|
-22.0
|
総合計
|
171,612
|
140,494
|
-18.1
|
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
経常利益
|
当期利益
|
09年3月期
|
181,874
|
973
|
570
|
273
|
10年3月期
|
154,888
|
1,550
|
1,009
|
484
|
11年3月期
|
128,201
|
1,222
|
750
|
309
|
12年3月期
|
140,462
|
-7,223
|
-7,467
|
-8,496
|
前期比
|
109.6%
|
|
|
|
13年3月期予想
|
138,000
|
1,000
|
360
|
160
|
13年期予/12年期比
|
98.2%
|
|
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12年3月期
|
総資産
|
純資産
|
自己資本
|
自己資本率
|
|
124,162
|
11,316
|
11,264
|
9.1%
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