アイコン クールジャパンの代表格「サンリオ」/3月決算 海外収入拡大

NHKの「東京かわいい」(主に渋谷系ファッションの紹介番組)に便乗した経産省は、韓流に負けじと「クールジャパン」戦略を打ち出しているが、そうした世界に対する打ちだしに、同社のキティちゃんが世界を凌駕している。
そのため、当期は、国内含む海外ロイヤリティ収入が拡大し続け、営業利益は1999年3月期以来、過去最高を記録した。

特に欧州は、円高にもかかわらず▲2.4%の落ち込みしかなく、ロイヤリティ収入が116億円と全体の38.9%を占めている。欧州はキティちゃんだらけになっているようだ。(欧州も深刻な不況で癒し系が伸ばしているのだろう)。

当期の売上高は749億円(前期比▲2.2%減)。うち国内の売上高は455億円(同▲4.0%減)、海外売上高は、物販事業からライセンス事業へのシフト及び円高の影響を受けたが、293億円(同0.8%増)となり、海外売上高比率は前期比1.2ポイント上がり39.2%となった。
営業利益は、主に国内物販事業を中心とした事業性の改善を目指したコスト削減効果により、さらに堅調な国内外のライセンス事業の伸長により、過去最高の189億円(同26.1%増)となったとしている。

2012 サンリオの地域別ロイヤリティ収入
地域別
売上高/億円
前期比
国内
90
11.2
欧州
116
-2.4
北米
57
51.8
南米
10
-0.7
アジア
24
22.2
合計
298
11.3
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期
69,767
6,575
5,954
-1,495
10年3月期
73,875
9,289
8,249
4,373
11年3月期
76,625
14,996
13,387
9,380
12年3月期
74,954
18,906
18,368
14,378
前期比
97.8%
126.1%
137.2%
153.3%
13年3月期予想
74,700
19,100
18,200
12,200
13年期予/12年期比
99.7%
101.0%
99.1%
84.9%
 
[ 2012年5月16日 ]
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