アイコン (株)森田住宅/自己破産へ  負債額約29億円

「すまいのモリタ」の(株)森田住宅(愛媛県松山市八反地甲1642-1、代表:森田靖)は7月25日事業停止、事後処理を越智顕洋弁護士(電話089-921-2981)に一任して、自己破産申請の準備に入った。

負債額は約29億円。

同社は、昭和46年6月創業の住宅販売業者。松山市をはじめ、愛媛県内各地に営業所やモデルハウスを展示し、以前は30億円以上の売上高を計上していた。しかし、その後のバブル崩壊の影響で売上高は減じ、やっとリーマン・ショック前の不動産ミニバブルにより、20億円台の売上高に回復したものの、リーマン・ショックの発生により、売上高は急低下、平成23年6月期の売上高は8億円台にとどまり、▲1億98百万円の赤字を露呈していた。

過去の不良資産を多く抱え、それに伴う借入金も大きく、それを処理すれば、売却損から財務内容は悪化する、同社の生死は大きく貸し出している銀行が握っていた。
リーマン・ショック後は売上高も落ちたことにより、営業利益も細り、銀行からの借入金の金利や返済に追われ、今回の事態に至った。

(株)森田住宅 平成23年6月期  /千円
流動資産
1,459,001
流動負債
363,829
 
 
固定負債
2,567,414
固定資産
1,974,363
自己資本
502,391
 
 
(資本金)
30,000
総資産
3,433,364
負債+自己資本
3,433,634
・備考:固定資産の中身が問題。資金固定化。貸す方も貸すほう。
売上高⇒
808,679
粗利益⇒
20,776
経常利益⇒
-198,587
自己資本率⇒
14.60%
・備考:巨額赤字を発生させていた。アパート経営ならまだしも、借入の大きさ、価値が大きく損なわれている固定資産の大きさに問題がある。金融機関主導でADR申請させるなどして、貸付金を大幅減少させるなど早期に処理させるべきだったと思われる。
 
[ 2012年7月26日 ]
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