アイコン 「リッチ」「ぷらっと」等のサラ金(株)クラヴィス/破産申請 負債約3268億円

元準大手のサラ金(株)「クラヴィス」(大阪市都島区東野田町二丁目8番8号 京橋大新ビル)が5日、大阪地方裁判所へ自己破産申請した。破産管財人には、小松陽一郎弁護士(大阪中之島ビル8F、電話06-6221-3358)が選任されている。
負債額は約3268億円。
債権者数は約46万人(殆どが不当利得返還請求者)内過払金返還請求権が3219億円、一般破産債権が49億円となっている。

同社は、1975年7月リッチ(株)として設立され、「リッチ」の店舗名やその後「ぷらっと」「クオークローン」の店舗名で営業していたサラ金業者。

プロミス(現SMBCコンシューマーファイナンス)傘下となった後、他社と合併し(株)ぷらっととなった。

プロミス(現SMBCコンシューマーファイナンス)傘下となった後、他社と合併し(株)ぷらっととなった。

その後、プロミスがSMBC系列になったことから、(株)クオーク(現、セディナ)と提携し、2005年6月に(株)クオークローンに商号変更。しかし、後に提携を解消。

2007年6月新規申込受付を中止、債権を親会社であるプロミス及び同社の子会社であるパル債権回収株式会社に譲渡(一部を除く)。
2007年9月末、全店舗閉鎖、同年12月に商号を(株)タンポートに変更。

与信申込は、プロミスの自動契約機からも可能であることから、「プロミスと契約中の者でも、プロミスの自動契約機から、プロミスとは別の独自審査が受けられる」旨をアピールしていた。
クオークローン時代は、四国ではサンライフとグループ内で競合していた。クオークローンとサンライフはプロミスよりも高い金利(出資法の上限いっぱいの29.2%。プロミスは25.5%)を取ることで事業を成り立たせていたが、グレーゾーン金利の撤廃が具体化したことから事業継続が不可能と判断。社員のほとんどがプロミスならびにプロミス関連企業へ出向した。

2009年4月に、両社の株式と、両社からプロミスやパル債権回収に譲渡された債権を、ネオラインキャピタルに売却(株式1円譲渡。債権207億円の売却額は約94億円)し、ネオラインキャピタルの子会社となり、同年5月に(株)クラヴィスに商号変更した。

なお、不当利得返還請求訴訟において、過払金の返金が出来ず破綻状態になっており、債権者より破産の申し立て等が検討されていた。

こうした事態に2012年1月30日ネオラインホールディングスは、カスばかりになった同社を第三者の(株)バッカスに譲渡していた。

[ 2012年7月 6日 ]
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