アイコン NECの悲劇 社員本社ビルで飛び降り自殺 大リストラ中

人を虫けらにように扱うようになった小泉・竹中ハゲタカ経済導入。

ハゲタカになってしまった経営者たちは自らは超高給を取り、自らには痛くも痒くもない大リストラを平気でやるようになってしまった。
この間、株主対策と称して、乗っ取り屋の外人投資家へのパフォーマンスのために長期間明け暮れ、高配当への転換、利益を金融機関に返済し続け、開発研究投資を怠ってきた。
その結果、電子製品・電子部品のすべての分野で中国・韓国及びアップルに先を越され、経営陣による経営失策を演じ続けてきた。

そうした失格経営者たちが今また、先を競って大リストラに走り、虫けら同様に血も知も肉もある社員たちを切り捨てている。日本は完全に変節してしまった。
 
 NECでは、1万人の大リストラ計画を推進、7月のリストラ募集に正社員2,393人が応募したと8月28日に発表した当日、本社ビルでは社員が飛び降り自殺。
無言の抵抗であろうか、海外である焼身自殺同様の事件が日本を代表するNECの本社建物で生じた意味は大きい。
 これまで、NECの首切り係りが、同じNECの社員に対して、10回以上に渡り退職を強要していた事実も報道されている。
 今回のリストラ募集は、家庭にとって子供に一番お金がかかる時期となっている40歳以上、勤続5年以上の正社員をターゲットに行われたという。また、今回は対象にならなくとも、直ぐ対象になる年代や更に引き下げられる可能性のある社員たちは、リストラの恐怖からノイローゼ状態に陥っているという。これでは企業が、社員の叡智を結集しての復活など程遠くなるばかりである。

 今また、現代版のトヨタ生産方式のカイゼンが求められているのかもしれない。大リストラでは、一時的に業績は改善されようが、これまでの経営の反省もなく、精神的な拷問並みの退職勧奨では、将来的には更なる業績悪化を引き起こさせるものとなる。
企業もこれまでの失策により、追い詰められていることも事実だが、開発力をなくした日本企業が、部品屋・部材屋に変貌しようと、コスト面から中国企業やこれから台頭してくるベトナム企業には遠く及ばず、取り得もなくなり生き残れなくなる。
 去るも地獄、残るも地獄のハゲタカNEC、日本企業はここ10年で完全に変貌・変節してしまった。

 そうした竹中を維新の会の橋下が政権を取った暁には、入閣させる話が浮上している。竹中では、日本がアメリカより、雇用環境が悪化することだけは間違いない。それだけデフレ経済が続き不況だからである。内需を喚起しようと国民の可処分所得は減るばかり、消費支出が減退し続けてはデフレ脱却は無理というものだ。更に低賃金から適齢期の独身者が急増、少子化は今後更に急カーブを描くことになる。その結果、経済縮小が続き、大きな流れにおけるデフレ脱却は夢の夢となる。もう処方箋もないだろう。

橋下が言う「高齢者は財産を残さない」ようにするという法律でも施行して現実的になれば、それなりの効果が期待されよう。しかし、その前に金持ちや小金持ちたち全員が、海外に逃避してしまおうのが当然のことだ。非現実的な空想を政治家は述べてはいけない。
50年・100年先の企業を国を見据え、それに向かってそれぞれの経営者は突き進むことこそ、日本の再生があるよう思えてならないが、その50年・100先が今の日本には見えてこないのが現実だ。
 

[ 2012年9月 6日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   

↑トップページへ

サイト内検索