アイコン 積水ハウス/第2四半期 増収増益 エネファーム搭載

同社は第2四半期について、住宅市場では、地価の下落率が引き続き縮小し、新設住宅着工戸数も増加の傾向となりました。また、太陽光発電システム設置に対する補助金制度等、政府の住宅取得支援策が継続され、住宅に対する安全・安心やエネルギー問題に対する意識の高まりにより利用者数が増加した。一方、これを受けた家庭用燃料電池に対する補助金の終了や住宅エコポイント制度の一部終了に加え、消費税増税法案の衆議院可決等、今後の住宅政策に関心が高まることとなった。

同社は、2010年度から3ヶ年に亘る中期経営計画の最終年度を迎え、順調に進捗する事業を引き続き成長へと展開すべく、基本方針の「グリーンファースト戦略」を軸に事業を推進した。戸建・賃貸住宅における環境配慮型住宅の拡販と同時に、リフォーム事業での太陽光発電システムの販売も好調に進捗した。また、「住まいの参観日」や「シャーメゾンフェスタ」などの販売促進イベントの効果も現れ、総じて堅調な結果となった。

一方、同社は2008年に「エコ・ファースト企業」として環境省から認定を受け、低炭素社会の実現に向けて積極的な取り組みを推進したが、3月にはこれまでの「エコ・ファーストの約束」を更新し、太陽電池、燃料電池、蓄電池をHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)により3電池連動制御する電力供給システムを搭載した「グリーンファーストハイブリッド」の普及をはじめ、新たな取り組みについて環境大臣に約束した。
 
経営成績は、グリーンファースト戦略による販売が堅調に推移し、被災地における復興需要も成果が出てきていること等から、戸建住宅事業、賃貸住宅事業の受注が堅調に推移したとしている。
 
部門別では、
(戸建住宅事業)
戸建住宅事業では、オリジナル外壁ダインウォールを搭載した鉄骨戸建住宅「イズロイエ」にラグジュアリーモダンモデルを6月から投入し、木造住宅シャーウッドでは引き続きオリジナル陶版外壁「ベルバーン」の魅力を訴求する等、主力商品の拡販に努めるとともに、「グリーンファーストハイブリッド」等を提案し、環境配慮型住宅の受注拡大に努めた。
2月には、「ベルバーン」の新製造ラインを静岡工場に建設し、生産能力を従来に比べ2.5倍まで高め、好調な需要に対応できる体制を構築した。結果、グリーンファースト戦略が奏功し受注が順調に推移した。
当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は、2,232億6百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益は204億58百万円(前年同期比▲14.6%減)となった。
 
(国際事業)
国際事業では、オーストラリアの「ウェントワースポイント」やシンガポールの「プンゴルサイト」等のマンションの販売が順調に進捗している。また、オーストラリアの「カムデンヒルズ」や、アメリカではテキサス州ヒューストンエリアを中心とした分譲地の販売が好調に推移した。中国瀋陽市においては鉄骨住宅の生産工場が完成し、工業化住宅の生産を開始した。
当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は、190億34百万円(前年同期比98.1%増)、営業利益は10億95百万円となった。
 
(賃貸住宅事業)
賃貸住宅事業では、3月に販売促進イベント「シャーメゾンフェスタ」を開催し、当社が展開しているシャーメゾンガーデンズ等賃貸住宅の魅力を訴求し、一方では将来実施が見込まれております相続税の課税強化に対応するセミナーを開催し積極的な受注活動を行った。また、上階からの床衝撃音を低減する当社オリジナル高遮音床システム「シャイド55」が、音響に関する工業技術の進歩発展に特に貢献したとして、一般社団法人日本音響学会の第20回技術開発賞を受賞した。
結果、販売促進イベントの効果が成果として現れ受注は好調に推移した。当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は1,395億6百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は110億56百万円(前年同期比▲8.8%減)となった。
 
(分譲住宅事業)
分譲住宅事業では、スマートハウスの先進企業として全国でスマートタウンの提案を開始し、新たな付加価値のある分譲住宅の販売を積極化させた。宮城県仙台市近郊の明石台における日本初のスマートタウン「スマートコモンシティ明石台」のまちびらきに続き、茨城県古河市では、67世帯で85世帯分の電力を創ることで電力不足の解消に貢献し、災害時には非常用電源などで安全・安心な暮らしが継続できる「スマートコモンステージけやき平」の販売を開始した。
また、全体の受注は軟調でしたが、在庫調整後の新規用地取得に注力しており受注環境は改善している。
当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は584億71百万円(前年同期比▲10.7%減)、営業利益は10億3百万円(前年同期比▲27.9%減)となった。
 
(マンション事業)
マンション事業では、東京都狛江市で開発中の「グランドメゾン狛江」において、東京ガスが販売する「太陽熱利用ガス温水システム『SOLAMO(ソラモ)』」と「ガスコージェネレーション」の2つのシステムが作り出すエネルギーを活用する「ダブル創エネ」を分譲集合住宅で初めて採用し販売した。また、福岡市中央区では日本で初めてとなる全戸に家庭用燃料電池(エネファーム)を設置した「グランドメゾン大濠Park」を着工する等、分譲マンションにおいても「グリーンファースト戦略」を推進しブランド価値を高める販売施策を実施した。
このような事業推進の結果、新規販売開始物件の受注が順調に進捗した。当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は202億88百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は2億45百万円となった。
 
(都市再開発事業)
都市再開発事業では、賃貸住宅「プライムメゾン」等の当社グループ保有賃貸物件については入居率が堅調に推移した。またJ-REITの積水ハウス・SI 投資法人にこの「プライムメゾン」4物件等を売却し、新たなポートフォリオの構築に寄与した。東京都北区においては、子育て世帯と高齢者世帯が同じ敷地内で居住する多世代交流型賃貸マンション「マストライフ古河庭園」を竣工し、新たな賃貸住宅の提案した。
当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は189億8百万円(前年同期比▲26.4%減)、営業利益は30億26百万円(前年同期比▲56.4%減)となった。
 
(リフォーム事業)
リフォーム事業では、「グリーンファーストリフォーム」を掲げ、太陽光発電システム設置や断熱改修リフォーム等、省エネ改修や性能向上リフォームの提案を積極的に行い、市場ニーズに訴求する販売展開した。また、「春のリフォームフェア」や「暮らしのセミナー」等販売促進イベントを各地で開催し、販売強化に努めた。
また、太陽光発電システムの販売件数が、昨年1年間の販売実績を既に上回るなど、順調な状況で推移している。
このような事業推進の結果、受注が好調に推移した。当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は547億11百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益は57億18百万円(前年同期比16.8%増)となった。
 
(不動産フィー事業)
不動産フィー事業では、積和不動産各社によるシャーメゾンの一括借り上げ及び管理受託戸数が堅調に増加した。賃貸住宅市場では都市部を中心に需要が高まっており、当社グループが連携をして入居促進に努めた。また、市場ニーズに合わせたリフォーム提案等を行い首都圏を中心に高い入居率を維持することができた。
当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は1,960億32百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は83億4百万円(前年同期比13.6%増)となった。
 
(その他)
エクステリア事業については、各地の土地に自生する在来種を植栽する「5本の樹」計画の提案や街並みに合わせたエクステリアの戸建住宅・賃貸住宅との総合提案を積極的に行った。当事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は278億48百万円(前年同期比3.0%増)、営業損失は▲4億99百万円となった。
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
12年1月期第2四半期
746,393
32,552
32,568
16,868
13年1月期第2四半期
758,008
33,274
34,257
17,075
前年同期比
101.6%
102.2%
105.2%
101.2%
13年1月期予想
1,650,000
85,000
86,000
44,000
12年1月期実績
1,530,577
70,897
70,075
28,962
11年1月期実績
1,488,369
56,354
56,271
30,421
10年1月期実績
1,353,186
-38,754
-38,758
-29,277
13期予想/12期比
107.8%
119.9%
122.7%
151.9%
 
[ 2012年9月 7日 ]
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