アイコン 弘前ウォーターフロント開発(株)/解散へ  破産か、和議か 債権者750名

弘前市の岩木川河川敷にある「岩木川市民ゴルフ場」を運営する第3 セクター弘前ウォーターフロント開発(株)(青森県弘前市大字清野袋2丁目16-5)が、利用者の減少により会員から募ったゴルフ場の建設費2億2千万円 を返済するメドが立たなくなったとして、解散することになった。
弘前ウォーターフロント開発(株)は、弘前市から委託を受けて向外瀬地区にある「岩木川市民ゴルフ場」を平成6年から運営しているが、昨年度の利用者はピーク時の30%程度まで減り、約2億円の債務超過に陥っている。

29日市役所で、第3セクターの代表者と弘前市の幹部が今後の経営方針について協議、ゴルフ場の建設費用を捻出するために会員から募った「長期預かり金」約2億2000万円の資金を返済するメドが立たないとして、解散する方向になったという。
蛯名正樹副市長は、資金の返済のメドが立たないため、会社を解散せざるを得ない。今後、具体的な手続きに入らなければならないとしているという。
長期預かり金の相手先は約750の個人や法人。今後経営陣で返済できるかどうかを協議するという。
また、ゴルフ場の運営は今シーズンまでは現在の第3セクターが行うことにしている。
以上。

株式会社の論理からすれば最悪の場合、預かり金の返済はない。市が肩代わりして返済することも議会の承認を取り可能・・市に金があれば・・・市長の判断となる。
第3セクターの弘前ウォーターフロント開発(株)には、弘前市が2550万円出資、出資比率は25.0%となっている。
しかし、平成23年2月の「弘前市第3セクター改革プラン」では市は、当該会社は、市が資本金の25%を出資する第三セクターであるが、会社としての経営方針は、市ではなく会社において決定されるものである。
従って、市は株主として、また指定管理の指定者として、会社に対して、施設の適正な維持管理を行うとともに、平成23年中に、利用者の増加策や債務の対応策等についての経営改善策をまとめ公表するよう要請するとして、債務超過で返済0の自己破産させることもありうる考え方を示していた。
市はこれまで経営感覚0の(当初は)高給取りの天下りを配置していたのであろう。現在の社長は民間のお医者さんのようであるが・・・。

弘前ウォーターフロント開発(株)業績推移
/千円
平成21年
平成22年
平成23年
経常収益(売上高)
15,777
14,580
17,663
経常費用
17,943
17,142
17,628
収支
-2,166
-2,562
35
資本金9000万円、市のほかの出資者は6個人・17法人
正味財産は▲ 202,282千円の債務超過
 
一般法人のゴルフ会員権は、破綻すれば、購入時の会員権の代金はほとんどが紙切れになるが、ゴルフ場が継続すれば利用権が発行され、利用権は売買がなされている。しかし、弘前ウォーターフロント開発(株)が解散しても、債務を整理する必要があり、強硬な処理では自己破産となる。当然、資本金の市以外の出資者の分65百万円も紙切れとなる。
 
[ 2013年7月30日 ]
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