アイコン 落陽のパナソニック 最新鋭だった尼崎第3工場売却へ 第1・二工場も

パナソニックは10月9日、プラズマテレビ向けパネルの生産を平成25年3月末で打ち切る方針を固めたが、既に生産を停止した尼崎第3工場(兵庫県尼崎市)の建物(延床面積約27万7千㎡)を、年内にも売却する方向で調整している。
 パナソニックは、売却で得た資金を自動車や住宅関連などの成長分野に充てる。プラズマ事業の社員も配置転換して「脱テレビ依存」を加速。半導体など他の不振事業の整理も急ぐ。

兵庫県と尼崎市が所有する工場の土地については、貸借関係を売却先に変更する。尼崎第三工場のほか、付近にある同第1工場、第2工場の処分する方針。

 プラズマテレビは、進化する液晶テレビとの技術競争に敗れ、競争力を失い、失楽園を彷徨いながら、未だ事業として動いていた。

 子会社の三洋電機が手掛ける米小売り最大手ウォルマート・ストアーズ向けの薄型テレビ事業は、設計・開発部門をパナソニック本体のテレビ事業に取り込み、効率化を図る。
 
尼崎第3工場は、プラズマパネルの最新鋭の生産拠点として平成21年1月完成・稼動、超大型パネルを高速生産できる最新鋭設備を備えていたが、わずか1年半で休止に追い込まれていた。現在は、プラズマ生産は第2工場に集約している。

パナソニックは、平成25年3月期連結決算で建物の評価額を引き下げ、431億円の損失をすでに計上、他に造るものもなく転用を断念していた。
 
 プラズマテレビを主導した歴代の社長ら役員たち4人は、本年6月、合計で18億円もの役員退職慰労金を貰い立ち去った。全国でこれまでに閉鎖された工場で働いていた人たちは今でも仕事もなく彷徨っている人たちも多い。
 
 

[ 2013年10月10日 ]
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