アイコン 元上場で室町時代創業の和菓子屋(株)駿河屋/民事再生申請

元東証2部上場で紀州徳川家ゆかりの羊羹・和菓子の(株)駿河屋(和歌山市小倉25、 代表:清水衛)は1月17日、申請処理を大森剛弁護士(電話06-6364-2764)ほかに一任して、和歌山地方裁判所へ民事再生法の適用申請をした。 監督員には、阪本康文弁護士(電話073-433-2241)が選任されている。
負債額は約9億円。

同社は、室町中期の1461年、初代岡本善右衛門氏が京都伏見で「鶴屋」の屋号で創業した和菓子の老舗メーカー。1619年に5代目が徳川頼宣に同伴し、和歌山駿河町に屋敷を与えられ、代々紀州家の御菓子を製造、1685年には徳川家より駿河屋の屋号を与えられた。

同社は、羊羹、饅頭を中心に缶詰、煎餅等の製造・販売を手がけ、主力の羊羹などは本社工場、京都工場で製造して、百貨店・スーパー、直営店などで販売していた。
景気よいときは60億円以上の売上高を誇っていたが、架空増資による信用不安などもあり、また、消費者の和菓子離れなどから、2013年3月期は16億円台まで売り上げが落ち、原価は円安などから高騰し、採算制を悪化させていた。

1461年、室町年間中期に初代岡本善右衛門が京都伏見に「鶴屋」の屋号で創業。
1619年、5代目善右衛門が紀州藩の藩祖・徳川頼宣に従って紀州和歌山へ移る。
1685年、徳川綱吉息女鶴姫の紀州徳川家降嫁により、同名を憚って、屋号「鶴屋」を返上。
1689年、鶴字法度に伴い、返上した屋号「鶴屋」に代わり、徳川家所縁の駿河国にあやかって、徳川家から屋号「駿河屋」を賜る。
1944年3月、株式会社駿河屋として設立。
1961年、 東京証券取引所、大阪証券取引所に株式上場。
2004年11月、架空増資で代表や投資会社飯倉ホールディングスの代表ら5人逮捕
2005年、東証2部、大証2部の上場廃止。

[ 2014年1月20日 ]
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