アイコン 人材派遣の(有)松榮ワークス/自己破産へ フクシマ原発健康診断偽造?

フクシマ原発の除染作業者の健康診断書を偽造するなどしていた(有)松栄ワークス(破産準備中、神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央3丁目2−1)について、東京新聞は次のように掲載している。
フクシマ原発の除染作業をゼネコン超大手の鹿島などの共同事業体から請け負っていた(有)松栄ワークスは、鶴見労働基準監督署(横浜市)が今年6月、同社が40代の男性作業員を雇う際、健康診断を受けさせなかったなどとして是正指導をした。

同社は、東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の福島県田村市の除染作業で、下請会社が作業員の健康診断書を偽造し、健康診断を受けさせずに作業をさせていた。被ばくの危険がある労働は、詳細な血液検査などの健康診断が義務付けられている。法令に違反するだけでなく、作業員の健康への影響が懸念されている。

 複数の作業員によると、2012年8月、福島県郡山市の事務所などに集まった際、同社社員らから「健康診断を受けたことにしてください。診断日を(教えるので)覚えておいて」と言われ、田村市の山間部の除染に当たった。
 30代の男性は「誕生日に受けたことにして」と言われ、日付を書いたメモを渡された。事前に同社に健康診断が必要かと問い合わせた作業員らは、「必要ない」「こちらで用意します」と言われたという。
 40代の男性は、同年11月に事務所に呼ばれたとき、心当たりのない自分の健康診断書があるのを見つけたという。
一通は「健康診断書」と書かれ、医師名として女性の名前と印があったが病院名はなかった。もう一通は「除染等電離放射線健康診断個人票」と書かれ、福島県内に実在する病院名と医師名のスタンプなどが押されていた。男性が、医師に確かめると、スタンプも印鑑も病院で使われているものとは違い、数字の筆跡も医師のものではなかった。 医師は「うちの診断書ではない。私の名前をかたった偽物です」と断言したという。
取材に対し、医師は「取材には応じられない。男性らに聞いてほしい」と話した。
 
松栄ワークスの社長には再三連絡を試みたが回答はなかった。元請けの鹿島は「作業員の健康診断の受診状況はコピーの提出を受けて確認していた。まさか偽造とは思わなかった」とコメントした。
 発注者である環境省の担当者は「労働管理は各業者に対応してもらっている。労働者から相談があれば、元請けに確認を取らせ、改善要請する」と話した。
 
<被ばく労働と健康診断> 
フクシマの原発や除染など被ばく労働をする作業員の健康を守るため、雇用会社は通常の健康診断のほかに、雇用時や就業後半年ごとなどに、通常の健康診断とは別に白血球数など詳細な健康診断を受けさせなくてはならないと法令で定められている。
雇用会社は、詳細な診断結果を記した健康診断書(《除染等》電離放射線健康診断個人票)を保管し、所轄の労働基準監督署長に報告しなくてはならないとされている。
以上、

これが、元々放射線量の高かった地域の山間部はほとんど無駄だと思われる何兆円も費やして行われている除染業務の実態である。住民の不安の鉾先をそらすため、無駄と思われる地域に対しても膨大な税金が投入され除染作業が行われている。また、末端で働く除染作業を請負業者は、除染作業員の健康などまったく考慮もせず、公文書をヤクザ紛いに偽造までして金儲けに励んでいる。そして、労基局から是正指導を受けると、即、破産するというヤクザ顔負けの所業である。なぜか労基局も刑事事件にはしない。

 

[ 2014年8月19日 ]
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