＜海外の経済動向＞
弱い経済指標ばかりの欧州経済と中国経済、ウクライナ・イスラム国・香港民主化運動などの社会問題、エボラのエイズ化問題、度を過ぎる原油安など悪材料ばかり多くなっている。

１、ベトナムの９月の貿易赤字は▲５億８２００万ドル、輸出が▲４．８％減の１２６億３４百万ドル、輸入が８．３％増の１３２億１６百万ドル。８月の貿易収支は１０億７０百万ドルだった反動と見られる。
２、９月のインドネシアの自動車販売台数は、前年同月比▲１１．４％減だった。８月の２４．１％増から、大幅に減じた。ただ、前月ベースでは６．２％増加している。
３、中国国家統計局が１５日発表した９月の消費者物価指数（ＣＰＩ）は、前年１．６％増と２０１０年１月以来のほぼ５年ぶりの低水準に鈍化している。当局が目標としているインフレ率３．５％さえ、大幅に下回った。
生産物価指数（ＰＰＩ）は、前年同月比１．８％低下、２年７ヶ月連続して低下している。
４、米商務省が１５日発表した８月の企業在庫は前月比０．２％増と、伸び率では２０１３年６月以来の低い水準となった。
企業売上高は▲０．４％減、うち製造業は▲１．０％減、卸売業が▲０．７％減となった。
５、米商務省が１５日発表した９月の小売売上高は前月比で０．３％減、マイナスは１月以来、大幅に落ち込んでいる。
６、米労働省が１５日発表した９月の卸売り物価指数は（ＰＰＩ）は、前月比０．１に低下と昨年８月以来の低水準。前年比では１．６％上昇と、当局が目標とする２％に届かず弱い指数となっている。ガソリン価格の低下（前月比２．６％下落）、食料価格の低下（０．７％下落）が影響している。
７、ＮＹ連銀が１５日発表したＮＹ州の製造業の業況指数は６．１７と、４月来の低水準、９月は２７．５４と２００９年１０月来の高い水準だったことから、大幅に低下している。

＜本日の東証予想＞
ロイターの本日の予測では、日経平均株価は反落する見通し。前日の米国株市場は低調な経済指標を受け主要３指数がそろって下落。ドル／円JPY=EBSも１０５円後半まで円高方向に振れている。世界景気の先行き懸念が広がる中、リスク回避への意識から売り優勢で始まり、１万５０００円を再び割り込む展開が予想されている。日経平均の予想レンジは１万４,６５０円─１万４,９５０円となっている。
１６日の日経平均は▲３９０円安の１４,６８３.５２円の最低価格をつけた。

値上がり上位は、

日本エアーテック（6291）機械
栄研化学（4549）医薬品
オカモト（5122）ゴム製品
サイゼリヤ（7581）小売
チノー（6850）電気機器

値下がり上位は

ジャパンディスプレイ（6740）電気機器
システムインテグレーター（3826）情報通信業
図書印刷（7913）その他製品
日本コロムビア（6791）情報・通信業
日本板硝子（5202）ガラス・土石製品

となっている。