アイコン 宝飾品卸の老舗(株)坂口商会/民事再生申請

大 正9年創業で老舗宝飾品卸業者の(株)坂口商会(東京都台東区上野1-11-9、代表:坂口元章)は9月29日、申請処理を伊藤博弁護士(電話 03-5216-3131)ほかに一任して、東京地方裁判所へ民事再生法の適用申請を行った。監督員には、相羽利昭弁護士(電話 03-3356-5251)が選任されている。

負債額は約7億5千万円。

同社は、ブランド名「セラリオン」でダイヤモンドを発売し、業界に先駆けてG.I.A.方式の鑑定書を付けるなど、以前は、日本宝飾品業界のリーディングカンパニーであった。

政治の欠陥から日本人の可処分所得は落ち続け、今や宝飾品販売は大幅に落ち込んでいる。東日本大震災で買い控えも発生、昨年には儲かった俄か投資家によ る百貨店ブームも消費税増税で終了、最大の購入対象者であった一点豪華主義の若い女性層は、この間、その辺の色石を磨き、幸運を呼ぶなどのキャッチフレー ズで販売されている(けっこう高い)色石アクセサリーに向かった。

最近でも低賃金の派遣や契約社員ばかりが増え続けており、本物の宝石を購入できる収入もなく、宝飾品の販売は落ち込み続けている。

しかし、いくら、宝飾品業界が不振でも、根っこの金持ちの固定客も多く、現状の売上高に見合った経営規模にすれば再生は可能と思われる(潜在の金持ちも多い)。

宝飾品業界は、まとまりもなく、ダントツの売上高を計上している宝飾品販売会社もない。やはり、業界がまとまりCMでも流さなければ、潜在顧客の目に届かぬものとなってしまう可能性もある。

 

 

 

[ 2014年10月 1日 ]
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