アイコン 9日のアメリカ株価 ▲334.97安 今年最大の下げ  S&P8月7日来の安値 

ダウ工業株30種(ドル)
終値         16659.25(▲334.97安)▲1.97%安
前営業日終値    16994.22(+274.83高)
ナスダック総合.IXIC
終値         4378.34(▲90.25安)▲2.02%安
前営業日終値    4468.59(+83.39高)
S&P総合500種は▲40.68ポイント(▲2.07%)安の1928.21。

<為替>
8日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が、思ったよりハト派的で、米国の早期利上げ観測が後退したことを受けドル安に。(米国の利上げ観測から、ドル高基調となっていた)
ドル/円JPY=は▲0.3%安の107.78円。(一時、9月中旬以来の安値となる107.53円に値を下げた)
ユーロ/ドルは、▲0.4%安の1.2686ドル(ユーロは対ドルで2週間ぶりの高値をつけたものの、1.2800ドルを回復することができなかったことで売りが強まった。)

<9日の動き>
9日の米国株式市場は急急反落して終了した。
世界経済が力強さに欠け、企業業績に悪影響を及ぼすのではないかとの懸念から売りがかさみ、主要3指数は軒並み▲約2%下落。S&P総合500種は半年ぶりの大きな下げとなり、8月7日以来の安値に沈んだ。
米国の足下の経済は、9日発表された10月4日までの週間失業保険申請者数が287,750人と減少を続けており、景気回復を裏付けている。

この日は、再びドイツで弱い内容の経済指標が発表されたこと(ドイツ経済研究所など主要8経済研究所が、ドイツの2014年の経済成長率が、これまでの1.9%予測を1.3%に減じ、2015年も2.0%から1.2%に引き下げ修正した)や、セントルイス地区連銀のブラード総裁が連邦準備理事会(FRB)の利上げ開始時期について、市場と当局の見方の間に、乖離があることについて懸念を示したことなどが株価を押し下げた。

<原油1年6ヶ月ぶりの大幅安値>
原油価格の下落に伴ってS&Pエネルギー株指数.SPNYは▲3.7%安と2013年4月以来の大幅な値下がりを記録した。
ハリバートンは5.2%、エクソン・モービルとシェブロンはともに2.9%下げた。
グレン・マーフィー最高経営責任者(CEO)の退任を発表した衣料小売のギャップ(GAP)は12.5%安。
アルミのアルコアは四半期業績が予想を上回り、飲料のペプシコは通年の利益見通しを引き上げたが、それぞれ4.2%、0.4%の下落となった。
以上、ロイターなど

ドイツは、ユーロ安の恩恵も受け、自動車輸出などで大儲け、貿易収支の黒字(世界最大)を積み上げているが、内需に力を入れず、周辺国のユーロ経済圏を疲弊させているとIMFやアメリカから、槍玉に挙げられている。
ドイツがユーロの統一通貨であるユーロではなく、過去のマルクならば、大幅にマルク高になっていると主張、ドイツに限ってファンダメンタルの強さをユーロが反映せず、輸出で大儲けしている。ドイツは内需拡大策を採り、周辺国からの輸入を促進すべきだと主張している。
ユーロ圏では、ドイツの一人勝ちの様相が鮮明。ドイツは、中国ではVWだけで今年360万台売り上げる予測もされ、また中国で大投資を行うなど、大の仲良し倶楽部を形成している。似た性格なのだろう。
ユーロ圏全体としては、春先まで少し回復基調にあったが、ウクライナ問題による経済制裁とロシアによる逆経済制裁で、よちよち歩きの経済が倒れてしまった。
 

[ 2014年10月10日 ]
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