アイコン アメリカ経済/失業保険申請増・住宅着工件数低い・シェールオイル減産

<失業保険申請増加>
米労働省が発表した4月11日終了週の新規失業保険週間申請件数は、季節調整済みで1万2000件増の29万4000件と、予想外に増加した。市場予想は28万件への減少を見込んでいた。
4月4日終了週の受給総数は4万件減って226万8000件と、2000年12月以来の低水準を記録。長期失業者が職を得ていることを示唆している。

<住宅着工戸数>
アメリカ商務省が16日発表した3月の住宅着工件数は、年間に換算して92万6000戸と、前月より2%増えた。しかし、104万戸程度としていた市場の予想を下回り、着工件数は、前月の2月に続いて2ヶ月連続で、目安とされる100万戸を下回った。
建物別にみると、3月は、主力の一戸建てが前月より4.4%増えたが、マンションなど5世帯以上の集合住宅が▲7.1%減少した。
 一方、住宅市場の数ヶ月先の趨勢を示す住宅の建設許可件数は103万9000戸と、前月より▲5.7%減り不振となった。

<シェールオイル減産へ>WTI価格高騰56ドル台
米エネルギー情報局(EIA)は13日、米主要生産地の5月のシェールオイル生産量は日量498万バレルとなり、4月の日量502万バレルから日量4万5000バレル程度減少する、との見通しを示した。米国のシェールオイル生産量が月間ベースで減少するのは4年以上ぶり。

米シェールオイル生産は3月まで増加し続けてきた。しかし、供給過剰と需要減退を背景に原油の国際価格が昨年6月以降60%下落するなか、シェール産業にはかつての勢いはない。
シェールオイルの稼動掘削リグは、昨年10月時点で1500本台だったが、価格の暴落から生産効率の悪いリグを中心に稼動停止が進み、現在700本台まで半減している。ただ、生産効率の高いリグ中心に採掘されており、大幅な減少にはならない。また、OPECの原油生産量が拡大していることから、世界の需給に問題はない。

サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は4月7日、3月の原油生産が日量約1030万バレルになったと明らかにした。1980年代初頭以降の統計によると、最近のピークである2013年8月の日量1020万バレルを上回る水準となっている。OPECは市場シェアの低下を食い止めるため、価格低下でも減産はしないと言明している。

こうしたシェールオイル生産の減産の動きに16日のWTI価格は56ドル台まで高騰している。

[ 2015年4月17日 ]
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