九州電力/3月決算 赤字続く 自己資本率1ケタ台に突入
九電は燃料安で営業赤字幅を大きく減らしたが、黒字にはいたらなかった。同社は、 経産省の模範生だったが、問題が生じれば知らん顔するのが官僚の世の常、しかし、今だ経産省の模範生であり続ける動きに徹しているようだ。馴れ合いの経産 省と規制緩和委員会とを同じ様な感覚で対応していたら、いつまで経っても再稼動できないだろう。
同社は、前年度の期中に実施した電気料金の値上げや燃料費調整の影響による料金単価の上昇などにより電灯電力料が増加したことや、再エネ特措法交付金が増加した。
一方、支出面では、グループ一体となったコスト削減に取り組む中、電気事業において、燃料価格の下落による燃料費の減少などはあったが、再生可能エネルギー電源からの購入電力料が増加したことや、火力発電所など設備の点検・補修のための修繕費が増加したことなどから、経常費用は 1.3%増の1兆9,637億円となった。以上により、経常損益は、前年度に比べ 577億円赤字幅が縮小し736億円の損失となった。
また、資産の売却などの特別利益が減少したことや、税制改正の影響などにより繰延税金資産の一部を取り崩したことに伴い法人税等調整額が増加したことなどから、当期純損益は185億円赤字幅が拡大し ▲1,146億円の損失となったとしている。
以上、
再生可能エネルギー電源は、その差額の負担は消費者負担で相殺され、同社の負担にはならないはずだが・・・。同社のコスト高は原発停止問題だけではないように見られる。いくら赤字を出しても最終的には使用者負担となることから、コスト削減努力などは他人事かもしれない。
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
経常利益
|
当期利益
|
12年3月期
|
1,508,084
|
-184,854
|
-213,534
|
-166,390
|
13年3月期
|
1,545,919
|
-299,428
|
-331,206
|
-332,470
|
14年3月期
|
1,791,152
|
-95,821
|
-131,449
|
-96,096
|
15年3月期
|
1,873,467
|
-43,314
|
-73,693
|
-114,695
|
15期/14期比
|
4.6%
|
|
|
|
16年3月期予想
|
1,880,000
|
|
|
|
16期予/15期比
|
0.3%
|
|
|
|
2015年3月期
|
総資産
|
純資産
|
自己資本
|
自己資本率
|
4,784,735
|
450,990
|
431,528
|
9.0%
|
コメントをどうぞ