アイコン 続報:エアバスも反対 スカイマーク再生案見直し必至 リース会社とANAの亀裂

民事再生手続き中の航空会社スカイマークが策定している ANAホールディングスの支援を盛り込んだ再生計画案について、大口債権者の欧州航空機製造大手エアバスも難色を示していることが分かった。今月29日に 期限を迎える東京地裁への同案提出の延期も求めているという。複数の事情に詳しい関係者が27日、明らかにしたとロイターが報じている。

最大債権者である米航空リース会社イントレピッド・アビエーションも同案に反対の意向をすでに示しており、同案は見直しを迫られる可能性が一段と強まってきた。
同案の承認には、裁判所の認可に加えて、6~7月にも開かれる予定の債権者集会で、債権総額2分の1以上の債権者の同意などが必要。

東京地裁に届け出た債権額は、エアバスが約850億円、イントレピッドが約1040億円で、両社で債権総額約3200億円の2分の1を上回る。両社が反対すれば、同案の可決は難しい。
複数の関係者によれば、エアバス、イントレピッドが同案に反対の意向を示しているのには、それぞれが抱えていたANAとの商談がうまくまとまらなかったことが背景にあるという。両社ともスカイマークとのビジネスがうまく行かず、支援企業のANAとの商談でその穴埋めをしたいとの思惑があった。

エアバスは、スカイマークと総額約1900億円で大型旅客機「A380」6機の売買契約を結んでいた。しかし、業績不振に陥ったスカイマークの経営状況を懸念、昨年7月にエアバス自らが契約解除を通告し、最大7億ドル(約860億円)に及ぶ違約金を求めていた。

イントレピッドもスカイマークに中型旅客機「A330」7機を今夏までにリースする計画だったが、同社の破綻により4機を引き渡したところで途中解約となった。

スカイマークは破綻後、運航効率の悪かったA330型機の使用を停止。機材を米ボーイング社製の小型旅客機「B737」に一本化してコスト削減を図っており、同社がエアバスやイントレピッドの抱える中大型機を活用することは難しくなっている。

スカイマークは債権総額3200億円すべてを認めておらず、減額に向けて債権者との交渉を進めていたが、難航。債権者への弁済率(借金のうち返済する割合)を5%程度と想定して調整に入っていた。関係者の1人は「ANAとの商談も含め、債権額での交渉を有利に進めるための駆け引きの一環で、戦略的な反対だろう」との見方を示している。

スカイマーク再建をめぐっては、投資ファンドのインテグラルが50.1%、金融機関を含むANA陣営が計49.9%を出資し、共同で再生を支援することで基本合意している。再生計画案は早ければ明日28日にも東京地裁へ提出される予定だったが、大口債権者の反対表明を受けて、対応を検討している。
以上、ロイター参照

スカイマークは、いずれANAの傘下に入ろうが、インテグラルと日航を力で蹴散らした太田大臣が推挙したANAとも一枚岩ではなく、水面下で交渉されていたANAと航空機リース会社の取引問題の破談により、急遽、スカイマークは再生案を再検討する必要に迫られている。

 スカイマークは、いくら管理監督官庁といえども国が潰れてもいない民間企業にちょっかいを出すとろくでもないことになる見本だろうか。太田大臣殿は関係ないと涼しい顔をしているが・・・。

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/2015/05/post-29192.html

 

[ 2015年5月27日 ]
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