経営統合破談 東京エレクトロンと米アプライドマテリアル
今6月経営統合予定のIT機器産業の大型日米連合とされていた半導体製造装置世界第3位の東京エレクトロンと首位の米アプライドマテリアルズの統合計画が破談になった。
直接の理由は、米司法省の認可を得られなかったことにある。
その背後には、顧客である米インテルや韓国サムスン電子など大手半導体メーカーのロビー活動と見られる。技術革新を巡る半導体メーカーと装置メーカーの攻防が今回の統合破談の裏側にあったようだと報道されている。
米司法当局は、4月24日にはCATV最大手のコムキャストが同2位のタイムワーナー・ケーブルの買収計画を撤回させた。昨年には、ソフトバンク傘下の米携帯大手スプリントによるTモバイルUSの買収も白紙にさせていた。
半導体製造装置シェアランキング/Annual Repotb:Public Market Informetion
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1
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Eteris(統合前提)
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日米
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37.0%
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東京エレクトロンと米アプライドMと経営統合予定
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2
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ASML
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オランダ
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17.0%
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露光装置に強い
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3
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KLA Tencor
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米国
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9.0%
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ウエハ検査工程に強い
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4
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Lam Research
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米国
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9.0%
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ドライエッチング工程に強い
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5
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ASM International
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オランダ
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5.0%
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成膜工程に強い
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6
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SCREEN
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日本
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4.5%
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ウエハ洗浄装置に強い
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世界首位の米アプライ・マテリアルと第3位の東京エレクトロンは2015年6月経営統合しEterisとなる。
[ 2015年4月28日 ]
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