アイコン FBI捜査 FIFAブラッター会長辞任 5期目に入ったばかり 司法裏取引か

歴代の副会長はじめ現役まで巨額賄賂で逮捕・起訴されたFIFA。
欧州協会の申し入れを拒否して29日に開催されFIFA会長の選挙、予定通りプラッター会長が再任(5期目)された。

しかし、米司法当局は、一度、ナタを振り上げたら必ず振り下ろす。
2年前から、金融機関やタックスヘブン地も調べ上げており、裏を取っての逮捕・起訴となっている。それも現役の副会長らは、総会開催のためスイスに集合した27日、スイス当局に逮捕させた。

汚職問題は、逮捕された連中だけではなく、ほかに多くの関係者が関与されているとされ、その中に当然プラッター会長の名前もあると米国では報道されていた。

サッカーの世界では後進国であるアメリカ、発祥の地の英国と連携しながら、コトを進めている。

プラッター会長は、欧州連盟から、逮捕・起訴の異常事態に選挙の先送りを申し入れたが無視、欧州連盟や英国首相が辞任要求する中での総会開催であった。

今回の選挙、腰巾着・主体性0の日本は、アジア連盟とともにブラッター会長支持を表明していた。

ブラッター会長に向け、何の矢が飛ばされたのか、こうした異常事態を引き起こした会長としての責任問題、この間、欧州連盟や世界中のマスコミから「再任」を批判されてもきた。
ただ、プラッター会長は5月29日での選挙という禊を受けたことから、5期目を全うするのは当然のこととした。

それが突然の辞任表明、叩いたら埃がするのは当然、そうした腐りきった組織を作ってこそ、自らも利益を享受できるというものだろう。

<腹心のバルク事務総長の疑惑>
米紙ニューヨーク・タイムズは1日、捜査関係者の話として、賄賂となった送金にFIFAのジェローム・バルク事務総長が関与していた疑いがあると報じた。バルク氏は、FIFAのブラッター会長の側近で、同紙は「これまで知られていたより、ブラッター氏と金銭の流れが近づいた」と位置づけている。
当初は南アの関係者が誘致の見返りとしてFIFA幹部に1千万ドル支払うと伝えていたが、南ア政府による支出が困難になったため、FIFAの南ア向け資金が横流しされたというもの。

起訴状では「FIFA幹部が送金した」と書かれているが、同紙によると、この幹部がバルク氏だったという。ただ、起訴状でもFIFA幹部が「賄賂になると認識していた」という記載はなく、バルク氏の名前も特定されていないと報じられていた。

<FBI 捜査>
ロイターは3日、国際サッカー連盟(FIFA)をめぐる汚職事件で、米連邦捜査局(FBI)と検察当局が、ゼップ・ブラッター会長への捜査を行っていると、米ABCテレビが関係筋の話として報じたと報じている。

スイス・パリ・ロンドン・ドイツ・米などの世界のスーパー銀行は、アメリカ当局が実質監督しており、ねずみ一匹の取引の動きでも追跡できる。スイスの隠し口座の特殊銀行もマネーロンダリングや脱税の宝庫として、最近では口座を開示させられるなど、昔ほどの鉄壁さはなくなっている。司法当局の開示要求に、対応しなければそうした犯罪の共犯と看做されるようになってきている。

今回の辞任劇、どう見ても、プラッター会長は、辞めさせられたというのが、ことの本質だろう。
裏司法取引があれば、プラッター会長は訴追を免れようが、その内容しだいでは、今後訴追される可能性もある。
サッカーというスポーツを巨額が動くラスベガスにしたのは、長年にわたりFIFAに君臨してきたプラッター会長の商業主義政策の賜物、その功績はいろんな意味で大きい。

2002年日韓大会も、イタリア紙から当時の不公平判定について問題提起されているが、両国での開催に何故なったのか、全部解明してもらいたいものだ。

 

[ 2015年6月 3日 ]
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