本日の株価 NYダウ1万7千円割り込む 2万円割り込むか
20日のNYダウは、中国の景気減速が世界経済に与える悪影響を懸念し、大幅続落した。
20日の中国・上海株式市場は景気減速への懸念が再燃して大幅反落し、上海総合指数は前日比3.4%安で終了した。中国株安はアジア・欧州市場にも連鎖。
世界同時株安の中、米国市場も朝方から大幅安でスタート。午後に入っても売りは止まらず、ダウの下げ幅は拡大した。
中国は、一大資源消費国であり、その経済の減速懸念は、商品市況の悪化につながっている。前日に急落した原油価格は20日、買い戻しが入ったものの、反発力は弱く、約6年半ぶりの安値水準にとどまっている(WTI先物価格40.98$)。
市場では、資源安が新興国の通貨安を招き、結果的にドル高につながって米企業の収益が悪化する負の連鎖になるとの懸念が高まっている。
株価の不安定要因の最大の原因は、中国ではなく、アメリカが為替を弄んでいることにある。その影響を受け、新興国から$投資金を引き上げ、為替を暴落させ、それを楽しむかのごとく、ここ数年にわたり、何回にもわたり続けている。FRBが金利を上げるぞ上げるぞと理事たちに言わせ、今もって上げないところに起因している。
その間に、ブラジルや東南アジアなどの新興国経済が低迷、元々バブル化していた中国経済は、調整局面に入っているものの、東南アジアなどへの輸出も経済減退で細り、行き場がなくなっている。そのため元高神話を崩してまで、輸出拡大のため元安政策を取らざるを得なくなり、為替安政策に及んでいる。昨年11月から4度にわたり貸出金利を下げても、一部不動産が値上がりに転じているものの、肝心の製造業や消費者の指数は悪化を続け、自動車やスマホ販売も減少するに至っている。中国経済は、元安誘導をするほど、深刻だと判断され、上海株が売られている。
上海株価指数は、金融緩和政策を受け昨年11月から上昇し出し、ピークの今年6月12日までに2.5倍にまで高騰していた。しかし、金融緩和政策でも経済指数はよくならず、企業業績も悪化しだし、株価は暴落、6月12日の5,166.35から7月8日には3,507.19まで、1ヶ月足らずで32.2%も下落した。
その後は、政府主導で株価を下支えしているが、各企業の業績の悪化から売り圧力は強く、ハゲタカたちは、下げたら指数に大きく影響する大型優良株を購入して、政府主導の買いに期待、案の定株価が上がったら売り、株価が下がるというチキンゲームを展開している。
NYダウは、358.04安の16990.69ドル
対ドル円は 123.42円
対ユーロ円は138.61円
WTI先物価格は41.12ドル
SGX日経平均は275円安の19765円と、本日の株価は2万円割れが予想されている。
本日の東証はどうなることやら。
株価時系列 赤は下げ日
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NYダウ
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日経平均
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上海総合
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US$
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円
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指数
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8月20日
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16,990.69
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20,033.52
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3,664.29
|
-129.8
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8月19日
|
17,348.73
|
20,222.63
|
3,794.11
|
46.0
|
8月18日
|
17,511.34
|
20,554.47
|
3,748.16
|
-245.5
|
8月17日
|
17,545.18
|
20,620.26
|
3,993.67
|
28.3
|
8月14日
|
17,477.40
|
20,519.45
|
3,965.34
|
10.8
|
8月13日
|
17,408.25
|
20,595.55
|
3,954.56
|
68.2
|
8月12日
|
17,402.51
|
20,392.77
|
3,886.32
|
-41.6
|
8月11日
|
17,402.84
|
20,720.75
|
3,927.91
|
-0.5
|
8月10日
|
17,615.17
|
20,808.69
|
3,928.41
|
184.2
|
8月7日
|
17,373.38
|
20,724.56
|
3,744.20
|
82.7
|
8月6日
|
17,419.75
|
20,664.44
|
3,661.54
|
-33.0
|
8月5日
|
17,540.47
|
20,614.06
|
3,694.57
|
-62.0
|
8月4日
|
17,550.69
|
20,520.36
|
3,756.55
|
133.6
|
8月3日
|
17,598.20
|
20,548.11
|
3,622.91
|
-40.8
|
7月31日
|
17,689.86
|
20,585.24
|
3,663.73
|
-42.0
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