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東京都は、豊洲新市場(仮称)建設に伴う、青果棟、水産仲卸売場棟、水産卸売場棟の建築工事3件の施工者を決めた。

1、水産仲卸売場棟は414億8000万円(税別)で清水建設JV。
(清水建設・大林組・戸田建設・鴻池組・東急建設・錢高組・東洋建設)
2、水産卸売場棟は323億円(同)で大成建設JV、
(大成建設・竹中工務店・熊谷組・大日本土木・名工建設・株木建設・長田組土木)
3、青果棟は247億円(同)で鹿島JV
(鹿島・西松建設・東急建設・TSUCHIYA・岩田地崎建設・京急建設・新日本工業)
が落札した。
4、すでに決定している管理棟は、
建築は、関東建設工業・鍛治田工務店・川口土木建築工業・国際建設JV、
電気設備は、東光電気工事・六興電気・TAKイーヴァックJV、
空調設備は、大成温調・池田煖房・酒井工業JV、
給排水衛生設備は、ライクス・八洲興業JV、
消火設備がホーチキ・亜細亜綜合防災JV
となっている。
工期は、いずれも2016年3月30日まで。15年度末の完成を目指して整備を進める。

豊洲新市場「千客万来施設」
 東京都は19日、豊洲新市場内に民設民営で整備する商業施設「千客万来施設」の事業予定者を、関東を中心に「すしざんまい」を店舗展開する喜代村(東京都中央区)と大和ハウス工業で構成するグループに決めた。
内容は、約140店舗の「“豊洲”場外市場」や首都圏最大級の「温浴施設」など総延べ約6万5700㎡の施設を提案している。
5、6月に基本協定を締結する予定。
その後、事業者が2014年度に設計・工事に着手する。
2016年3月完成予定の市場本体施設と同時開設を目指す。

事業予定者の提案によると、6街区(1.1ha)には、
南側から商業棟(4階建て)、
駐車場棟(6階建て)、
温浴施設(地下1階地上7階建て)
の3棟総延約3万9500㎡(うち商業床面積約1万6900㎡)を整備する。
主な施設は、6街区の1階部分などに、市場関係者らの専門店を集積した「“豊洲”場外市場」として約140店舗を計画、うち約20店舗は起業家支援店とする。
隣接する市場の新鮮食材を提供するフードコート「まんぷく市場」(1000席)
参加体験型イベントを行う「にぎわい広場」「豊洲食育教室」、
観光客対応の「世界おもてなし」「託児所・クリニック」などを計画している。
温浴棟3~7階が温浴施設で延約1万2000㎡規模。客室(30室)、岩盤浴、レストラン、露天風呂、足湯などを設ける。駐車場は同街区で560台を計画している。

また、物販中心の5街区(0.6ha)には、地下1階地上6階建て延べ約2万6200㎡(同約7400㎡)の商業施設を建設する。
1・2階に、国内外の調理器具を販売する「調理器具市場」、日本の伝統技術を紹介・体験する「匠いちばん市場」、
家庭設備器具の販売・修理などを行う「生活支援市場」を設ける。
3階以上は駐車場(363台収容)、地下には地域冷暖房施設を検討している。

 両街区の施設とも2階部分で、ゆりかもめ・市場前駅からペデストリアンデッキでつなぐ。年間約420万人の来場を見込む。
 
「千客万来施設」は、30年間の東京都との間で事業用定期借地権を締結して、民設民営で整備する。
同グループが提案した貸付料は、年間1億3672万8000円。建設地は、江東区豊洲6丁目地内の新市場建設地内。

今回の事業予定者決定で、都民の新たな“台所の顔”となる新市場関係建設の準備が整ったことになる。
 

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