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昨年の振込詐欺など「特殊詐欺」の被害額は559億円余りに上り、初めて500億円を超え、過去最悪の被害となった。
関東地方の1都6県だけで、被害額は257億円に上り、全国の半数近くに当たる被害が集中している。

警察庁によると、昨年1年間の振込詐欺など「特殊詐欺」の被害は、全国で1万3,371件、被害額は、559億4354万円に上った。
被害額は、ここ数年、増え続け、これまで最も多かったおととしの489億円を超え、初めて500億円を上回り、過去最悪の被害となった。

このうち、関東地方の1都6県を合わせた被害額は257億3278万円に上り、全国の約46%に当たる被害が集中した。地域別では、東京が80億円余りと最も多く、神奈川が51億円、千葉が47億円、埼玉が43億円。この1都3県の被害額は、全国でも上位4番目までを占めている。

このほか、茨城が14億円、栃木が11億円、群馬が8億円だった。
地域別の被害の傾向としては、茨城ではレターパックや宅配便で現金を送らせる手口が最も多く、それ以外の地域では詐欺グループが、被害者の自宅などを訪れ、現金を直接受け取る手口が多くなっている。