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韓国鉄鋼最大手ポスコが29日発表した2014年の連結決算(速報値)は、売上高は前年比5.2%増の65兆984億ウォン、営業利益は同比7.3増の3兆2135億ウォン(約3460億円)、純利益は▲58.9%減の5567億ウォンとなった。

なお、単体の売上高は前年比▲4.3%減の29兆2189億ウォン、営業利益は6.1%増の2兆3500億ウォン、純利益は▲28.0%減の1兆1390億ウォンだった。

ポスコは、厳しい経営環境の中でも高付加価値製品の販売に注力することで収益性を改善し、営業利益を伸ばしたと説明した。純利益の大幅減は、税務調査による追徴課税や保有株の評価減が影響したという。

<ポスコの生い立ち>
1973年 日韓基本条約による無償借款の資金。
新日鉄の技術協力により、韓国国営の浦項総合製鉄所(現ポスコ)として誕生。
1983年 日本の数次に渡る資金援助とベトナム戦争の需要により、浦項製鉄所を完成。
2000年 民営化
2007年 元ポスコ社員が高級鋼材である電磁鋼板製造技術を中国の製鉄会社に売り渡したとし
て韓国で逮捕された。その裁判において、元ポスコ社員は、売り渡した技術はボスコの
技術ではなく、新日鉄の技術をスパイしたものだと証言した。
2012年、新日鉄は、ポスコと新日鐵の元技術者に対し電磁鋼板製造技術スパイの民事裁判を起
し、1千億円の損害賠償請求訴訟起こした。
2014年2月 韓国特許庁は新日鉄によるポスコの特許侵害の訴えに対して、電磁鋼板製造技術はすでに一般化しているとして、特許そのものを認めない反日審決を下した。
アメリカでの同特許裁判では、新日鉄の当鋼材の製造技術に関し特許を主張する4件のうち、1件がすでに認められ、残り3件は審議中となっている。