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「ハイパーロードナット」の(株)KHI(福岡県北九州市門司区新門司北2-4-5、代表清算人:添田正道)は1月23日、申請処理を西村賢弁護士(電話03-5405-4080)に一任して、福岡地裁小倉支部へ特別清算を申請した。

負債額は約9億5千万円。

同社は、自社開発製品のゆるみ止めナットの「ハイパーロードナット」により、売上高を増加させ、2007年に現(株)東京衡機の子会社になっていたが、受注先の主力先である電力業界からの受注が大震災以降減り続け、赤字が続き、過去の工場投資による借り入れ負担も大きく、先行きの見通しも立たないことから、昨年11月解散を決議していた。以前は5億円以上の売上高を計上、最近は3億円前後まで落ちていた。

なお、2011年には「ハイパーロードナット」は、国交省の新技術情報システム「NETIS」に登録されていた優れもの。ただ、似た製品がいろいろな専業者からも販売され、競争も厳しくなっていた。

東京衡機は昨年11月17日、子会社(KHI)解散および清算を発表していた。また、東京衡機はKHIへの債権や債務保証について、すでに多くを引き当てしており、40百円を新たに特損計上するとしていた。