沖縄県警は１１日夜、うるま市教育委員会の職員が公共工事の入札をめぐり、最低制限価格に関する情報を建設会社の役員に漏らした疑いで両者を逮捕した。
う るま市教育委員会の施設課に勤務する潮平勝也容疑者（３８）は、昨年８月、うるま市教育委員会が発注した高江洲幼稚園園舎の新築工事をめぐり、工事を受注 できるよう市内の沖信建設(株)の役員、田場晃容疑者（５４）に最低制限価格に関する情報を漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで１１日夜、逮 捕した。
調べに対し、２人は容疑を認めているという。

この工事の入札では、田場容疑者が勤める沖信建設が、最低制限価格を５０００円上回る１億９,８１３万円で落札していたが、捜査関係者によると、地元建設業界で２人の親密ぶりは以前から知られ、田場容疑者が勤める沖信建設が、公共工事を受注するケースが多いとして不審を訴える声も出ていたという。

警察は、捜索で押収した資料の分析を進めるとともに、関係者からも話を聴くなどして詳しい経緯を調べることにしている。