sponsored

東レは、医療機器の販売促進業務を担当していた本社の元社員が、約2億円を着服したとして、懲戒解雇したことを下記のとおり明らかにした。

東レの発表によると、懲戒解雇されたのは、本社で医療機器のパンフレットの製作など販売促進の業務を担当していた、50歳の男性の元社員。

元社員は、業務を委託した外部の業者に支払われた代金の一部を着服するという不正を10年以上にわたって繰り返して、合わせて約2億円を着服していたという。東レは、取り引きに不審な点があったことから、昨年10月から社内調査を進めた結果、不正が分かったということで、この元社員を2月12日付けで懲戒解雇した。

元社員は、社内調査に対して不正を認めたうえで「生活費や遊興費に使った」と話しているという。

東レは、今後、元社員を刑事告訴するとともに、上司などの関係者も厳正に処分するとしていて、不正行為があったことを厳粛に受け止め、再発防止に向けて全力で取り組んでまいりますとコメントしている。

 

<東レのリリース原文>

2015年2月13日

東レ株式会社

当社元従業員による不正行為について

 このたび、当社元従業員が外注先との取引による不正行為を行っていたことが発覚いたしました。

 当社においてこのような事態が生じたことは誠に遺憾であり、関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。

1.不正行為の概要

 本件は、当社元従業員が担当である医療機器の販売促進業務において、委託業務を装い、長年にわたり不正な取引を繰り返し、外注代金を自らに還流させ着服したものです。社内調査では、現在までに約2億円の被害を確認しております。

 

2.当社の対応について

 不審な外注処理についての社内調査を進めた結果、上記の不正行為が明らかになったため、当該元従業員を本年2月12日付で懲戒解雇いたしました。また、今後不正行為の全容が判明次第、社内関係者についても厳正な処分を行ってまいる所存です。

 なお、元従業員については刑事告訴を行う方針です。

 

 今般の不正行為の発生を厳粛に受け止め、再発防止に向けて全力で取り組んでまいります。

以上