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英石油大手BPが10日発表した世界のエネルギー統計によると、2014年の原 油生産量(1日あたり)で米国が前年まで首位だったサウジアラビアを上回り、世界最大の産油国になった。BPによると、米国が首位に立つのは1975年以 来39年ぶり。米国ではここ数年、シェールオイルの生産が盛んで一気に首位に立った。

BPのデータによると、14年の世界の原油生産量(1日あたり)は前年より2.3%増の8867万3千バレル。米国は同15.9%増の1164万4千バレルと大幅に伸ばして過去最高を記録した。

一方、サウジアラビアは同0.9%増の1150万5千バレル、ロシアは同0.6%増の1083万8千バレルにとどまった。
 これまではサウジアラビアとロシアが首位争いを演じていたが、米国は3年連続で年100万バレル以上増やすなど、05年から比べると、約500万バレルの大幅な増産になっている。
以上、報道

アメリカは、メキシコ湾岸での原油と国内各地でのシェールガス・オイルを産出している。アメリカでは、景気回復に加え原油価格が一時半分以下に値下がりし、ガソリン大量消費の大型自家用車のピックアップトラックや中型大型のSUV車のバカ売れ状態が続いている。
一昨日は、原油価格安で7月までシェールガスの生産調整が続くとの情報とガソリン在庫が急減の情報に、WTI原油先物価格が2ドル以上高騰していた。その代わり、プリウスなど省エネ車の売上台数は大幅に減っている。

シェールガス・オイル生産は、生産コストが高いとされていたが、生産量が拡大するとともに下がり、またコスト削減の研究開発も進み、原油との価格競争力の差はなくなりつつある。シェールガス・オイルの埋蔵量では中国が世界№1とされているが、まだ本格生産にはいたっていない。

<埋蔵量>
埋蔵量はシェールオイル・ガス 34億バレル(バレル換算)(世界各地)
      カナダオイルサンド 15億バレル(カナダ)
      原油18億バレル(世界各地)

<主要国の原油生産量>

原油生産量