米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは３日、７億ドル（約８６０億円）近い資金がナジブ首相の口座に振り込まれたと報道した。

マレーシアの警察当局や中央銀行などで組織する特別チームは７日、ナジブ首相の個人口座に財務省傘下の投資会社ワン・マレーシア・デベロップメント（１ＭＤＢ）から資金が流れた疑惑が浮上し、関連する六つの銀行口座の凍結を命じたと発表した。銀行２行から書類も押収した。

問題となっている財務省傘下の投資開発会社ワン・マレーシア・デベロップメント（１ＭＤＢ）は２００９年の設立、ナジブ首相も経営に関与している。

首相は「退陣させるための政治的妨害活動」と疑惑を否定している。

しかし、地元紙などはすでに、マレーシア政府系投資会社「1-MDB」が抱える同国企業史上最大の巨額借金２３億ドルと、それに伴う不正疑惑への関与が取り沙汰される華僑系大富豪ジョー・テック・ロー氏と首相との関係など、これまでにいろいろ報じてきている。
１ＭＤＢが、英国領ケイマン諸島に預けていた約２３億ドルが消えたとされる。
やっと警察が動き、米紙も注目しており、中途半端には終わらないだろう。額が額だけにナジブ首相も命運尽きるものと見られる。