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ノーベル賞のパロディーとしてユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が、アメリカのハーバード大学で行われ、キスによるアレルギー反応の抑制効果を調べた日本人の医師が「医学賞」に選ばれた。

「イグ・ノーベル賞」は、1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めたもので、ことしは「生命」をテーマに17日、アメリカのハーバード大学で授賞式が行われた。

このうち、「医学賞」にはキスによるアレルギー反応の抑制効果を調べた、大阪府寝屋川市の医師、木俣肇さんらが選ばれた。

木俣さんは、アレルギー性の鼻炎や皮膚炎の患者60人に、恋人や配偶者と30分間キスをしてもらい、その前後で、スギ花粉やダニに対するアレルギー反応の変化を、皮膚の腫れに注目して調べた。
その結果、キスをしたあとには、腫れが小さくなり、アレルギー反応が抑制されることを明らかにしたという。

日本人がイグ・ノーベル賞を受賞するのは9年連続で、授賞式を欠席した木俣さんはビデオメッセージで、「選ばれて光栄です。キスの新しい効用に対する理解が深まってほしい」と喜びを表した。

今年はほかに、
ほとんどの哺乳類が体の大きさにかかわらず排尿にかかる時間に大きな違いがないことを突き止めた解明
ミツバチに刺されたときにどこが一番痛いか、自分の体を使って調べたりした研究者にそれぞれ賞が贈られている。