sponsored
韓国統計庁は3月16日、2月の青年失業率(15~29歳)は12.5%となり、通貨危機直後の1999年2月の14.5%に次ぐ水準となった。
2月は青年失業率が上昇した影響で、全体の失業率も4.9%となり、2010年1月の5.0%以降で最高となった。韓国の1月の失業率(季節調整値)は3.4%だった。
2月の新規就業者は22万3千人で、前月を11万6千人下回った。
2月は大学と高校の卒業式シーズンに当たるため、青年失業率は高まり傾向がある。しかし、昨年の青年失業率が、通年で過去最高の9.2%を記録した後、今年に入ってからも上昇を続けており、青年雇用の壁の道をたどっているのではないかと懸念する声が上がっている。
以上、
sponsored
失業率が高いといっても季節調整値では3.4%(1月)と非常に低い水準。何を問題にする必要があろうか。
ただ、その雇用が青年に及んでいないということだけであり、それは政治の政策の問題だけだろう。
青年層の高失業率問題は、徴兵制のほか、韓流ドラマや高学歴などによる弊害である製造業(GDPの割合35%程度)に従事したくない雰囲気も醸し出している。また労働環境も、最低賃金以下の労働、労働条件不履行、過酷労働などいろいろな問題を内包しているようだ。これらは国が積極的に制度強化をはかればある程度解消できるものだ。
しかし、変質的な財閥企業の世襲制労働など労働貴族問題など解消されるべき問題も山とあるようだ。
韓国は通貨危機・実質破綻によりIMF資金を導入、良しも悪しも韓国特有の経営や労働環境が破壊された。しかも、欧州基準ではない新自由主義=ハゲタカの米国基準が導入された強い反動が、現在の財閥問題や労働問題に影響しているようだ。
追、
日本は、具の骨頂、IMFの支援を受ける必要などないにもかかわらず、新自由主義経済=ハゲタカ経済を自ら積極的に取り入れた結果、企業は利益を享受、内部留保を拡大させ、財務体質をより健全化させることだけに集中した。
安倍首相が内需拡大を目指すため、さらに法人税減税、超円安、金融緩和、年金資金導入の株価対策など、企業利益拡大政策を採り続け、結果、企業は利益を拡大させたにもかかわらず、安倍首相が懇願する賃金上昇さえも押さえ込む現在のトヨタはじめ大手企業の現実でもある。
安部首相がアベノミクス導入に当たり、物価指数2%上昇など抽象的な目的しか示さなかった結果が、今日の問題に及んでいるともいえる。資本もグローバル化され、ハゲタカになった企業に対して、性善説政策など愚の骨頂といえる。
2014年6月の産業別従業者数/韓国統計庁ベース
|
|||
|
産業名
|
人数(概数)
|
シェア
|
1
|
製造業
|
4,345,000
|
17.8%
|
2
|
卸・小売業
|
3,731,000
|
15.3%
|
3
|
飲食・宿泊業
|
2,702,000
|
11.1%
|
4
|
建設業
|
1,842,000
|
7.5%
|
5
|
教育サービス
|
1,816,000
|
7.4%
|
6
|
保健・社会福祉サービス
|
1,741,000
|
7.1%
|
7
|
農林漁業
|
1,675,000
|
6.9%
|
8
|
協会・団体等
|
1,310,000
|
5.4%
|
9
|
施設管理・事業支援
|
1,180,000
|
4.8%
|
10
|
科学技術サービス
|
1,016,000
|
4.2%
|
11
|
公共行政
|
969,000
|
4.0%
|
12
|
金融・保険業
|
843,000
|
3.5%
|
13
|
出版・映像・放送・通信
|
735,000
|
3.0%
|
14
|
不動産、賃貸業
|
496,000
|
2.0%
|
|
|
24,401,000
|
|
2014年の世界各国の失業率
|
||
主要国のみ
|
||
ILO数値
|
||
順位
|
国名
|
2014年
|
1
|
ギリシャ
|
26.29
|
2
|
南アフリカ
|
25.10
|
3
|
スペイン
|
24.70
|
4
|
ポルトガル
|
14.19
|
5
|
エジプト
|
13.19
|
6
|
イラン
|
12.80
|
7
|
イタリア
|
12.50
|
8
|
アイルランド
|
11.60
|
9
|
フランス
|
9.89
|
10
|
ポーランド
|
9.19
|
11
|
トルコ
|
9.19
|
12
|
ベネズエラ
|
8.60
|
13
|
フィンランド
|
8.60
|
14
|
ベルギー
|
8.50
|
15
|
アルゼンチン
|
8.19
|
16
|
スウェーデン
|
8.00
|
17
|
ハンガリー
|
7.80
|
18
|
ウクライナ
|
7.69
|
19
|
フィリピン
|
7.09
|
20
|
ルーマニア
|
7.00
|
21
|
オランダ
|
6.90
|
22
|
カナダ
|
6.90
|
23
|
ブラジル
|
6.80
|
24
|
デンマーク
|
6.59
|
25
|
チリ
|
6.40
|
26
|
イギリス
|
6.30
|
27
|
米国
|
6.19
|
28
|
インドネシア
|
6.19
|
29
|
ルクセンブルク
|
6.09
|
30
|
イスラエル
|
6.09
|
31
|
オーストラリア
|
6.00
|
32
|
サウジアラビア
|
5.59
|
33
|
ニュージーランド
|
5.59
|
34
|
エチオピア
|
5.19
|
35
|
パキスタン
|
5.19
|
36
|
ロシア
|
5.09
|
37
|
アイスランド
|
5.00
|
38
|
オーストリア
|
5.00
|
39
|
ドイツ
|
5.00
|
40
|
メキシコ
|
4.90
|
41
|
モンゴル
|
4.80
|
42
|
中国
|
4.69
|
43
|
スイス
|
4.50
|
44
|
台湾
|
4.00
|
45
|
日本
|
3.70
|
46
|
インド
|
3.59
|
47
|
アラブ首長国連邦
|
3.59
|
48
|
韓国
|
3.50
|
49
|
ノルウェー
|
3.40
|
50
|
キューバ
|
3.29
|
51
|
ミャンマー
|
3.29
|
52
|
香港
|
3.20
|
53
|
クウェート
|
3.00
|
54
|
シンガポール
|
3.00
|
55
|
ブータン
|
2.79
|
56
|
ベトナム
|
2.29
|
57
|
マレーシア
|
2.00
|
58
|
ラオス
|
1.39
|
59
|
タイ
|
0.89
|
60
|
カンボジア
|
0.40
|
61
|
カタール
|
0.30
|
|
世界計
|
5.90
|