天神ビブレは、因幡商店街を再開発して1976年に建てられ、当初、天神ニチイが開業した。地権者は旧商店主など41者。空調や電気設備の老朽化が進 み、機器の交換だけでも数億円はかかることから、地権者たちは昨年、ビルの今後の方針について協議。不動産開発業者に各地権者が権利を売却か賃借し、建て 替えてもらう方針を決めた。
西鉄は本社の入る福岡ビルを10年以内に建て替える方針で、倉富純男社長は自社が建物を区分所有するコアと、ビブレも合わせた「一緒の建て替えがベスト」との考えを表明していた。
ビブレ地権者が建て替え方針を示したことを受け、西鉄の開発担当者は地権者たちと意見交換。一体開発に前向きな地権者が多く、優先交渉権の獲得へ動いた。
西鉄が3月上旬に提示した文書は、福岡ビルやコアと一体的な建て替えをすることを前提に、西鉄と各地権者が2年間の個別交渉を行うとしている。
地権者によると、現時点では数人が優先交渉権の付与に反対しているものの、残りは同意する見込みという。
福ビル、コア、ビブレが並ぶブロックは、福岡市が進める都心再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の中核をなす「天神1丁目南ブロック」(約3・1ヘクタール)にある。
3棟の敷地を合わせると約8600平方メートル。国や市が容積率や航空法による高さ制限を緩和しており、従来より大型のビルを建設することができる。
福岡ビルの再開発では西鉄は、昨年5月、2022年竣工予定で現行10階建を15階建にする再開発構想を発表していた。
福岡の天神地区は昭和30年前後に建てられたビルがまだ多く残っており、福ビルやビブレに東側で隣接する地では福岡地所が、2020年完成を目指して大型オフィスビルへの再開発事業を行っており、周辺ビル建て替えにも影響を与えている。
以上、報道など参照
天神1丁目大再開発 |
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福ビル |
天神コア |
天神ビブレ |
所在地 |
福岡市中央区天神1-11-17 |
天神1-11-11 |
天神1-11-1 |
用途 |
店舗、事務所、ホール |
店舗 |
店舗 |
テナント |
西鉄本社ほか、下層階は商業施設 |
136店舗入居 |
OPA運営ビル |
所有者 |
西日本鉄道(西鉄) |
西鉄・福岡地所・㈱稲葉 |
福岡地所・㈱稲葉 |
地権者 |
個人41名 |
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構造形式 |
鉄筋コンクリート造 |
鉄筋コンクリート造 |
鉄筋コンクリート造 |
敷地面積 |
3,776.49m² m² |
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2,430.25 m² |
延床面積 |
42,980.72m² m² |
25,000㎡ |
23,809.96 m² |
階数 |
地下3階地上10階建 |
地下2階、地上8階建 |
地下3階、地上8階建 |
竣工 |
1961年12月 |
1976年6月開業 |
1976年11月開業 |
天神交差点東南かどの福ビルと南隣の天神コア、コアの後方にビブレがある。
福岡市策定の天神ビッグバン
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/49280/1/suijyoukouen.pdf