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中国共産党第19期中央委員会第1回全体会議が25日北京で行われた。

同会議では、
1、習近平(64歳、国家主席)、
2、李克強(62歳、首相)、
3、栗戦書、
4、汪洋、
5、王滬寧、
6、趙楽際、
7、韓正
が中央政治局常務委員に選出された。
順位も発表された順だろう。

新たな最高指導部は、これまでと同じ7人で、習主席と李首相のほか、
栗戦書氏、5年前から党の要職に就き、習主席の側近として仕えてきた。
汪洋氏、習主席の下で経済担当の副首相を務め、アメリカとの貿易交渉などを行ってきた。
王滬寧氏、政策ブレーンとして外遊に常に同行するなど習主席を支えてきた。
趙楽際氏、人事を取りしきる党の中央組織部長として習主席の基盤固めに尽力した。
韓正氏、上海市で一貫してキャリアを積み、かつて習主席が上海市のトップを務めた際に部下として仕えた。
が選出された。

後継者と目された共青団が押した18期中央政治局員で広東省委書記胡春華氏、習主席腹心の陳敏爾重慶市党委書記(56)も常務委員になれなかったことから、習主席はこれまでの2期10年の慣例を破り、3期以上国家主席を務めるのではと思料されている。

中国共産党中央政治局常務委員は、多数決の合議制を採用することから奇数員が任命される。新人事では、習主席との関係が強い委員が選任されている。ただ、新人5人には北朝鮮とつながりある人物はまったく見当たらない(18期では、№3で金日成総合大学に留学経験の張徳江がいたが、共青団ながら江沢民派に近く、習は北朝鮮問題で利用しなかった)。

栗戦書(67歳)は、
第18期中国共産党中央政治局委員、中国共産党中央書記処書記、党中央弁公庁主任、党中央直属機関工作委員会(zh)書記。党中央保密委員会(zh)主任、党中央国家安全委員会(zh)弁公室主任。1983年から1985年にかけて河北省無極県党委書記代理、書記を務める。この時期、隣接する正定県の書記を務めた習近平と親交を深め、当時の上司と関係がうまくいかなかった習に対して、栗が相談にのったこともあったという

汪洋(62歳)は、
第18期中国共産党中央政治局委員、中華人民共和国国務院副総理(副首相)。前広東省党委員会書記、重慶市党委員会書記。共青団出身。
上海市長、海峡両岸関係協会会長などを務めた汪道涵は伯父に当たる。

王滬寧(62歳)は、
政治哲学者、第18期中国共産党中央政治局委員、党中央政策研究室(zh)主任。復旦大学教授。党指導理論のブレーンとして知られ「中南海シンクタンク」と呼ばれる。江沢民・胡錦濤・習近平に仕え、米訪問などに常に随行。アイオワ大学、カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員歴任。

趙楽際(60歳)は、
第18期中央政治局委員、中国共産党中央組織部部長、中国共産党中央書記処書記。42歳で青海省省長に選ばれ、当時中国最年少の省長となる。共青団出身。

韓正(63歳)は、第18期中国共産党中央政治局委員、党上海市委員会書記、上海市長、習主席の上海市党委書記=上海市長時代の部下。