戦後最悪の首相を３人も排出し、日本の政治を混乱に陥れたあの民主党である。
小池代表は、その戦後最悪と呼ばれた政党の復活の生贄となるのか、見物である。
最後に、先に言っておこう、このままなら希望の党は民進党に乗っ取られると。
間違いない。
どうやら、選挙前に書いた記事通りの筋書きになったようだ。
・英断か投げ出しか 希望の党代表を辞任した小池百合子氏の「政治史」を徹底検証
選挙前から、乗っ取る宣言をしていた玉木議員が有言実行して希望の党を我が物にした。
すでに頼みの支持率が崩壊しているわけで、いずれ、希望の党はお役御免となり、元民進は立憲民主党へ合流するだろう。
やってることは「バカの一つ覚え」のように、民主党時代から同じことを繰り返しているが、一部マスコミはこれを望んでいたように、小池下ろしに躍起であった。
マスコミが選挙前に報道すべきは「民主党系議員」の悪しき厚顔乗っ取り癖であろう。
片隅で政治記事を書いている私ですらこの汚れきった筋書きは読めていた。
裏切られた有権者たち
しかし、多くの有権者は自民党の対立軸として、小池率いる新しい保守としての「希望の党」に期待していたわけであり、リベラルきどりの左翼政党に乗っ取られることを望んでいたわけではない。
真に報じ、マスコミが国民のためにすることは、この浅ましい議員らを希望の党から引っぺがすことであった。
しかし実際は、堂々と乗っ取る気満々な民進党議員の発言は問題にされず、あたかも選挙後は民進党議員が牛耳るのが当選のような流れを作っていった。
結局は、左翼政党でない限り、将来性のある新しい政党は総出で潰しにかかるというマスコミの正体が明らかになっただけであった。
維新の党は、一度は民進の横やりで分裂したが、それまでは橋下元大阪市長だから対抗できていたといっていい。
そんな、民進＆マスコミに対抗できる図々しいばかりの橋下のような力がなかった小池都知事は、乗っ取られるべくして乗っ取られたわけだ。
有権者にとって真の不幸は、この歯止めのきかない不良マスコミが、大手新聞や大手マスコミであることだろう。
ハッキリ言おう、民主党の系譜と取り巻きのマスコミは日本に不必要な「悪」である。
「日本にはまともな政党が育たない」とマスコミはよく言うが、否、育てる気がもともとないのだ。
（まあ、本当はマスコミから育ててもらう必要もないのだが・・・。）
だが、小池都知事の過ちも批判してしかるべきだろう。
誰に乗せられたか隙だらけだった彼女が取るべき手段は、じっくりと足元を固め、その来る時期まで待つことだった。
そんな希望の党はまさに、悪から「軒先貸して母屋をとられる」を体現した政党であった。
