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中国・新浪体育は11月15日、囲碁・第22回LG杯朝鮮日報棋王戦の準決勝で日本の井山裕太七冠が、世界トップの中国人棋士・柯潔九段(アルファ碁と対決した棋士)を破り、日本のタイトル七冠の価値を証明したと報じた。

記事は「井山七冠がホームで世界の第一人者を破り、決勝進出を果たした。日本の囲碁界にとって久しぶりの喜びだ。七冠達成時には、日本国内で盛り上がる一方で世界からは冷めた目で見られていたが、今回の勝利で日本の七冠の価値と実力を証明した」と伝えている。

1988年の富士通杯開催で本格化した囲碁の国際大会では、当初は日本勢が強さを見せていた。しかし90年台には韓国棋士が台頭し、2003年頃からは中国の若手強豪棋士が続々出現。「道」を重んじる日本に対し、実戦と競技性を至上とする中・韓が世界の囲碁界をリードするようになった。

そして、トヨタ杯、富士通杯といった日本企業の名を冠した国際大会も2012年以降行われなくなった。

記事によれば、日本人が主要国際大会(TV囲碁アジア選手権を含まず)の準決勝に進出したのは、2011年8月の第24回の富士通杯における井山七冠自身以来だという。

決勝進出は、2006年9月の第3回トヨタ杯にまで遡り、優勝は2005年4月、第9回LG杯の張栩九段以来、出ていない。

記事は「近年、日本の囲碁界にはホープが続々と出現しているが、日本国内で燻っているのが現状。人工知能を用いたトレーニングで日本人棋主の実力も高まっているが、井山七冠の勝利で日本の囲碁界が復活を遂げたとはまだ言い難い」と論じている。

以上、レコードチャイナ参照