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東日本、西日本、中日本の高速道路(NEXCO)3社による高速道路の維持管理を巡り、会計検査院が抽出調査したところ、トンネル内に設置された内壁パネルの裏側をファイバースコープで確認していない実態が明らかになった。
近くから目視確認ができない部分はファイバースコープを差し込むなどして確認するとの保全点検要領に反しているという。検査院は3社に改善を求める方向で検査を進めているという。

また、点検で「速やかに対策を講じるべき劣化」と判定されたにもかかわらず、維持管理計画に反映されていない道路部分やトンネル部分などが計268ヶ所に上ることも判明したという。

国は2014年、2012年12月2日に9人が死亡した中央道笹子トンネル(山梨県大月市)の天井板崩落事故や全国的な道路の老朽化を受けて道路法を改正した。

同法の改正施行規則では、トンネルや橋などについて、「近接目視」を行い、劣化がないかを点検すると定めた。
施行規則を受けて3社は、トンネル内のパネルの裏側など近くから目視することが不可能な部分はファイバースコープなどで対応するとの要領を策定していた。

各グループ会社に保守点検を委託し、緊急度別に維持管理計画を立てている。

だが、関係者によると、検査院が2016、2017年度に3社のトンネル110ヶ所を抜き打ちで調べたところ、ファイバースコープによる確認は実施されていなかった。
44ヶ所では水が漏れ出すなどの劣化がみられたという。

また、今年3月末時点で「速やかに対策が必要」と判定された計6669ヶ所も調査。うち268ヶ所が3社の維持管理計画に反映されていなかった。
判定から4年以上経過しているのに補修工事契約が結ばれていない所も88ヶ所あった。
保守点検記録に添付された現場写真が、過去の撮影分の使い回しだった例もあったという。

3社の広報担当者はそれぞれ「(検査院の)検査中なのでコメントできない」としている。
以上、毎日新聞参照

自動車の不正は燃費中心であり、人の命にかかわる安全に関する事案で超悪質。
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