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「IHI」(旧、石川島播磨重工業)は18日、航空機のエンジンを整備する新たな工場を埼玉県鶴ヶ島市太田ヶ谷に建設すると発表した。21年ぶりの新規工場となる。需要が増加している航空機関連事業を拡大する。

新工場は、約245億円を投資して建設し、来年中の稼働を目指す。
主にジェット旅客機のエンジンの整備を手がけ、500人を超える従業員が働く予定。

日本航空機開発協会によると、LCC=格安航空会社の成長に伴って、世界的に航空機の利用が伸びていて、約20年後の2037年に運航するジェット旅客機の数は、現在の1.8倍に増えると予測されている。
(ボーイング予測での航空機数は2015年から2035年には倍の4万機就航するという)

旅客機のジェットエンジンは最新機で4~5年に一度、そうでない機は3~4年に一度オーバーホールして点検する必要がある。1機に2基か4基搭載されている。膨大な整備需要が発生し続ける)

こうした中、航空機エンジンの基幹部品の生産とともに整備も手がけてきたIHIは、現在、年間150台程度のエンジンの整備件数が、10年後には3倍に伸びると見込み、新工場の建設を決めたという。
航空機産業をめぐっては川崎重工業が昨年、ボーイング向けの機体部品を生産する新工場を愛知県に設けるなど、日本メーカーの間で事業の拡大を目指す動きが広がっている。

<新工場概要>
建設地:埼玉県鶴ヶ島市大字太田ヶ谷字沼北176-1ほか
敷地面積:136100平方メートル
延床面積:約35000平方メートル
稼動開始:2019年内
投資額:約245億円
雇用数:500人超予定

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