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野村ホールディングスは、米投資ファンドカーライルと共同して、沖縄県浦添市に本社があるオリオンビールを買収する方針を固め、今後、海外展開の強化を支援していく。
オリオンビールに対してTOB=株式の公開買い付けを行う方針。
過半数の株取得を予定しており、買収額は数百億円になる見込み。
オリオン側とは、すでに協議を進めていて、友好的な買収になるということで、ブランドや経営体制は維持する。
なお、アサヒビールは、同社と資本提携し筆頭株主で10%を所有するが、そのまま所持し、国内販売や商品開発での連携を維持する予定。

オリオンビールは、沖縄県が地盤の国内5位のビールメーカー、地元では根強い人気を集めているが、国内で人口減少が進み苦戦、野村やカーライルのネットワークをいかして販路拡大など海外展開を強化し、将来的には株式の上場も検討している。

<オリオンビール>

主力商品の「オリオンドラフト」は、沖縄を中心に根強い人気があり、売上高の約8割を沖縄県内の売上高で、県民ビールとなっている。
平成14年に資本提携したアサヒビールが株式の10%を持つ筆頭株主だが、個人の投資家を中心に約600人の株主がいる。

2018年3月期のグループ売上高は、前年比1%増の283億円、最終利益は▲17%減の23億円と、海外展開など更なる収益力の強化が課題になっていた。

沖縄の呑べえたちから愛され続けるオリオンビール、ちょっと軽っぽいがいたって呑みやすく、本土のまずいビールよりよほど美味しい。沖縄時代には毎日お世話になった。

 

オリオンビール
連結/百万円
14/3期
15/3期
16/3期
17/3期
18/3期
売上高
23,749
25,241
27,669
28,009
28,317
経常利益
2,685
1,978
3,249
3,607
3,713
当期純利益
1,650
1,671
3,544
2,776
2,307
純資産額
42,267
44,563
47,576
50,923
53,442
総資産額
50,495
58,223
61,739
63,221
66,741