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キノコ生産の(株)泰和(長野市穂保280-3、代表:井上博登)は3月15日、長野地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、倉崎哲矢弁護士(電話026-213-7455)が選任されている。

負債額は約5億5千万円。

同社は昭和20年創業のブナシメジやエリンギの生産会社。以前は7億円以上の売上高を計上していたが、リストラ頻発から低賃金の非正規雇用者の増加、共稼ぎ世帯の増加により、鍋料理をする家庭が減少して、同社の売上高は減少、採算性も悪化し赤字経営に至り、今月事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた。

 

既報記事
キノコ生産の(株)泰和(長野)/自己破産申請

同社は昭和25年4月設立のキノコ栽培業者。種菌センター、培養センターなど生産設備を擁し、ブナシメジ、エリンギ、シイタケ、エノキなどを生産、果実や野菜の販売も行い、以前は7億円以上の売上高を計上していた。しかし、政府の低賃金政策により共稼ぎ世帯が急増、家庭での鍋料理が激減、消費低迷で、平成30年6月期の売上高は4億円台まで落ち、設備投資に過大な借入金から債務超過に陥り、資金繰りにも窮し今回の事態に至った。