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ロケット弾に誘導装置が取り付けられた兵器はミサイルという。

北朝鮮が4日に元山に近い虎島半島で実施した短距離発射体発射実験場面を金正恩委員長が現場で見守ったと北朝鮮メディアが5日に伝え、ミサイルの映像を公開した。
朝鮮中央通信など北朝鮮メディアはこの日「(金委員長が)4日、朝鮮東海上で行われた最前線・東部前線防御部隊の火力打撃訓練を指導した」と明らかにした。
金委員長の発射現場訪問は、4月17日に国防科学院が開発した戦術誘導兵器発射現場参観以降17日ぶりだが、そのときの映像は公開されていない。
5月4日の短距離発射体発射実験は数発発射され、ともに約200キロ飛行し、日本海に落下している。
ミサイル発射実験は、2017年11月29日に長距離弾道ミサイルである火星-15型ミサイル(米全土到達のICBM)発射実験から、中断、昨年2月の平昌五輪参加、4.27南北首脳会談、6.12米朝首脳シンガポール会談、9.19南北首脳平壌会談、今年の2.28米朝首脳ハノイ会談などにより、18ヶ月中断が続いていた。
以上、

しかし、2.28米朝会談で、米国のビッグディール要求に対し、回答できなかった北朝鮮とノーディール会談で終了、北朝鮮の核と弾頭ミサイルの完全廃棄問題で実質決裂状態となっている。
その後、北朝鮮が言う「おせっかい」の韓国は、今度は「グッド・イナフ・ディール」(十分に満足できる取引)なんぞ「新語」を編み出し、北朝鮮に対する緩和政策を目論んでいるが、米国側はその「新語」を共有していないとして何なのか不明としている。

米政権はビッグディールを北朝鮮に要求しており、それを飲まずして北朝鮮は、米国や国連の制裁緩和はしないと公言している。
北朝鮮が飲めば、そのロードマップに基づいて、段階的に「グッド・イナフ・ディール」の可能性も出てこようが、韓国文政権は、当初から「先緩和・核廃棄誘導論」を唱えており、北が寧辺の廃棄を持ち出したことから言葉を変えただけであり、到底実現不可能。
それを2.28ノーディール会談後に持ち出すところに、北朝鮮愛だけの文政権の強かさと世界の北朝鮮に対する視線を見ない愚かさが窺い知れる。
(世間知らずの康京和外交部長官に至っては、北が、昨年から廃棄の用意があると表明していた老朽化した寧辺核開発地の廃棄だけでも、2.28で合意し制裁緩和できたはずだと、北を擁護する発言をアホみたいに繰り返している。)

文政権は、参謀の文正仁が匂わす様に米国と縁を切りたいようだが、経済問題から切れず、その欲求不満のハケ口を、韓国民を道ずれに反日に求めているようだ。
ただ、旧政権関係者に対する積弊清算は、警察・司法・裁判所を総動員して洗い出しに当たり、更迭・獄送りにし、大統領権限をフルに活用した人事において、院政をしいてでも長期独裁に道を開ける人事攻勢を続けている。

<文大統領に睨まれた韓国陸軍>
韓国の士官学校卒業式では、大統領はこれまで恒例の陸軍(国軍の9割が陸軍)の式典に臨んでいたが、初めて海軍に参列している。当然、竹島海域守備と12月20日の日本の哨戒機に対する火器管制レーダー照射のご褒美と見られる。
文大統領は、軍部も当然、積弊清算、初めて海軍出身の国防長官を誕生させ、それまで陸軍から輩出していた軍務トップの合同参謀議長にも、空軍の鄭景斗参謀総長を起用した。海軍OBで戦時作戦統制権の早期返還論者の宋永武国防長官が、調子に乗り、口が災いして更迭され、鄭合同参謀議長が国防長官まで上り詰めている。
陸軍は、上層部を取っ替えられてはいるが、陸軍幹部全員が文在寅氏に対して三跪九叩頭の礼でもしなければ積弊清算の対象から、まだ抜け出せないでいるようだ。昨年8月には朴賛珠陸軍大将を、公館兵に家事をさせたとして逮捕し、メスも入れている。

<文在寅大統領の寵愛を受け、北朝鮮愛派に変貌した鄭景斗氏の抜け目のなさ>
鄭景斗氏の大出世は文在寅氏の愛に包まれ、客観的状況を把握する立場でありながら、すでに国軍というより文在寅軍の総参謀に変身、北朝鮮愛派になってしまい、自らの意思をかなぐり捨て、文在寅氏の御用聞きか、忖度国防長官に成り下がっている。
韓国では、5月3日の大統領府に対する業務報告の言動において、4日の北のミサイル発射実験を、韓国情報当局は事前情報を把握しながら、同氏は把握していなかったと見られている。
日本の自衛隊幹部たちも、鄭景斗氏が自衛隊の幹部学校に留学していたことから、まだ惑わされ続け、鄭氏に幻想を持ち続けている。
人は環境により変わるもの、それも大出世させてくれた恩人が文在寅大統領である。

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