sponsored

実刑判決が確定したものの、保釈中だった犯人を実質いつまでも収監せず放置、やっと収監させようと自宅に検察庁職員5人と警察官2人の計7人で、神奈川県愛川町の小林誠容疑者(43)の自宅に出向き、今回の逃走事件が生じた。

山下法相は、今頃になって謝罪した。
19日午後1時半ころ、神奈川県愛川町(厚木市北西の町)で、検察庁の職員らが、傷害などの罪で実刑が確定した小林誠容疑者(43)を収容しようとして逃走された事件について、山下法務大臣は21日、「全国に多大な心配と迷惑をかけており、おわび申し上げる」と謝罪した。

19日、神奈川県愛川町にある傷害などの罪で実刑判決が確定した小林容疑者の自宅を、検察庁の職員と警察官が訪れて収容しようとしたところ、小林容疑者は、突然、包丁を持ち出して抵抗し、車で逃走した。小林容疑者の身柄は今も確保されていない。

逃走の小林誠疑者は顔写真付き公開手配されているが、理容室で髪を切ったとされ、また、自宅からは覚せい剤使用の注射器などが見つかったという。

横浜地方検察庁が小林誠容疑者の逃走を明らかにしたのが発生から3時間余り後の午後4時半で、警察が緊急配備したのは車で逃走してから4時間後だった。

(検察庁職員も警察官も刃物を持った小林誠容疑者に襲われており、事なかれ主義の検察庁が遅く発表したとしても神奈川県警は緊急配備をもっと早くできたはずだ。事案が検察の案件であり、警察は検察の顔を立てたのだろう。)

20日午前0時ころ、逃走した車両が、厚木市三田の小林容疑者の知り合いが住むアパートの駐車スペースで見つかった。

21日になっての今回の山下法相の謝罪も遅すぎる。
逃走犯が逮捕されるのを待っていたのではないだろうか。

逃走中の小林容疑者は逃走した時は、白のTシャツ、ハーフパンツを履いていた。
午後6時45分ごろ自宅から11キロほど離れた厚木市妻田南にあるコンビニの防犯カメラに、上下黒っぽい服を着た小林容疑者の姿が写っているという。

さらに、このコンビニに立ち寄る直前に、近くの理髪店で髪の毛を短く切っていたことが防犯カメラの映像などからわかったという。
その後、移動手段に何を使っているのかなど足取りもつかめていない。
友人が自宅周辺にいると見られ、意外と近いところに潜伏している可能性もあるが、何も知らぬ友人が移動を手伝った可能性もある。一帯の個人や企業・コンビニの監視カメラを分析したら何かわかるだろうが・・・。時間がかかっているようだ。

警察は、沽券やプライドなど関係なく、逃走にかかわるすべて情報を瞬時に開示し、国民の監視の下にさらすべきではないだろうか。相手は、逃亡犯・ヤク・包丁・・・の凶暴犯だ。

先般の大阪・吹田の千里山交番襲撃事件でも、犯人逮捕のきっかけになったのは、警察による早期の犯人写真公開と報道の結果、北千里のイオン北千里店からの早期の通報だった。捜査範囲が絞られ、一帯に警察官を大量動員でき逮捕に繋がった。