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名古屋大学の伊丹健一郎教授のグループ(名大トランスフォーマティブ生命分子研究所)は27日、次世代の半導体の材料などとして期待され、合成するのが難しいことから夢の物質とも呼ばれる炭素素材の「グラフェンナノリボン」を自在に製造する技術を世界で初めて開発したと発表した。
コンピューターの小型化などに応用できる可能性があるとして注目を集めている。

「グラフェンナノリボン」という物質は、六角形の環状の炭素分子がつながった「ナノメートル」サイズの炭素素材で、大きさなどによって電気の通しやすさなどの性質が変化するため、次世代の半導体などへの応用が期待されているが、効率よく合成する方法はなく、夢の物質とも呼ばれている。
研究グループは、効率的な高分子重合法(リビングAPEX重合法)を開発し、環状構造を持つ特定の炭素分子を独自の触媒で反応させたところ「グラフェンナノリボン」を効率的に合成でき、材料の量などを調整することで、形や大きさを制御することもできたという。

「グラフェンナノリボン」を使った半導体は、これまでより小さなサイズで同等以上の能力を発揮することができると考えられていて、コンピューターの小型化や高性能化などにも応用できる可能性があるとして注目を集めている。

伊丹教授は、長年の課題を解決でき、企業と量産化のための技術開発を始めていて、できるだけ早く応用につなげたいと話しているという。
本研究成果は、2019年6月27日に英国科学誌「Nature」のオンライン速報版で公開された。
以上、報道・リリース参照

グラフェンは、電子・ホールのキャリア移動度が既存の半導体材料に比べ格段に高いことが知られているが、製造技術が開発されていなかった。
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ハーバードのように巨額寄付する人はおらず、清華大学コンツェルンを目指す必要があるのでは・・・。
大学の研究成果のパテントを大学に留保し、パテント料が巨額に取れる分野の研究を一方で進め、企業と合弁会社を設立して利益を享受することも可能では・・・。
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