既報。婦人服卸の(株)ピアス(所在地:岐阜市西荘*** )と(有)ソーイングピアス(同所、同代表 )は12月11日、岐阜地裁において破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人は御子柴慎弁護士が選任されている。
負債額は(株)ピアスが約6億円、(有)ソーイングピアスが約2億円
(株)ピアスは昭和53年3月設立の婦人服卸業者。日常服の婦人服のOEM製品や独自ブランド品を取り扱っていた。製品は自社企画品やOEM受注先の企画品を中国などの外注先に製造委託し、衣料品店や大手量販店などを販路に以前は18億円以上の売上高を計上していた。
しかし、その後は中国などの生産原価が労賃増で上昇、円安による輸入コスト高も加わり、採算性を大幅に悪化させていた。売上高は今年1月期も16億円台をキープしていたものの、採算性の悪化は続き、財務内容の悪化に先行きの見通しも立たず、事業を断念した。
(有)ソーイングピアスは、(株)ピアスの輸入窓口を担当し、ピアスの今回の事態に連鎖した。
破産債権の届出期間は令和2年1月22日まで、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和2年3月10日午前11時。
事件番号は令和元年(フ)第358号・第359号となっている。
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