通販市場5.4兆円に拡大 2012年度6.3%増の5兆4100億円 アマゾン牽引
日本通信販売協会(JADMA)は8月27日、2012年度 (2012年4月~2013年3月)の通信販売市場の売上高調査の速報値を発表した。調査によると、2012年度の通販の売上高は、前年比6.3%増の5 兆4100億円となり、金額ベースでは前年比3200億円の増加となった。
伸張率は前年度(9.0%増)、前々年度(8.4%増)より鈍化したものの、他の小売業態に比べて高い成長率を維持している。マイナス成長を記録した1998年度以来、14年連続して増加傾向が続いている。
流通全般では、デフレの影響による消費低迷が続く中にあって、通販市場が成長した要因としては、アマゾンの大幅増収、スマホ・タブレットの普及に伴うネット通販の成長、BtoB通販企業の成長などが挙げられるという。
一方、日本通信販売協会の協会会員社の売上高の合計は3兆3400億円で、前年度に比べて3.4%増だった。
<アマゾン>
アマゾンの日本における売上高は、50.25億ドル(2010)、67.56億ドル(2011、34.4%増)、78億ドル(2012、15.4%増)。
2012年は、楽天市場の取扱高が1兆2000億円程度、アマゾンの売上高が78億ドル(約7300億円程度)である。
取扱高と売上高の違いはあるが、両社を比較した場合、楽天市場がアマゾンより優位に立っているとの報道がされているが、アマゾンの日本における流通総額は1兆円を超える規模とみられる。アマゾンは2011年まで日本市場の売上高を公表していないが、2012年から公表した。
国別には、アマゾン本国のアメリカ、ドイツ、ついで日本が第3番目の市場の売上高となっている。
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