NYダウ台風並みの大荒れ 一時1000ドル安・116円台・原油47ドル台
中国の経済指数悪化で、これまで4回にわたる貸出金利の切り下げなどで短期間にバブル化していた上海の証券市場は一転暴落(ピーク6月12日5,166.35P)、世界同時の株価暴落相場となっている。
8月24日の日経・上海・NYk証券・債権市場
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前日比1
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前日比2
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価格・指数
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日経平均(円)
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-816.92
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-4.27%
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18,605.13
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上海総合指数
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-297.84
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-8.49%
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3,209.91
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NYダウ($)
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-588.40
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-3.57%
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15,871.35
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高値 16.459.75
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安値 15,370.33
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24日アメリカ市場
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対ドル円
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3.52
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円高
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118.49
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対ユーロ円
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1.37
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円高
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137.68
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WTI原油先物
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-2.20
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安
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38.25
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SGX日経平均
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-300.00
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18,160.00
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中国当局は、証券市場ではまだ初心者マークを付けており、ハゲタカに食い物にされている。しかし、現実の経済は欧州経済が低迷したままであり、中国経済が低迷すれば、さらに欧州経済は低迷し、東南アジア等新興国は、投資引き上げ・株価低迷・為替安・経済低迷のFRB不況に昨年から突入しており、また中国経済の低迷は、特に東南アジアの経済低迷も長期化させるものとなる。当然、日米も大きな影響を受けている。
中国経済の低迷は、既に鉄鋼や資源株に大きな影響を与え、原油に至っては、世界最大の原油輸入国でもあり、米国のシェールオイル増産とともに価格を暴落させてきた。少し持ち直しも見られたが、24日は一時37ドル台を付け、リーマンショック以来の価格となっている。
中国当局は8月10日の週に、輸出増を狙ったと見られる人民元の対ドル切り下げ、元安誘導に動いた。しかし、そこまで輸出の実体は悪いのかと勘ぐられ、上海株価指数は急落、いつものように当局が介入して持ち直すかと見られた。
しかし、マークイットが21日追い討ちをかけ、PMI(中国製造業購買担当者景気指数)の速報値を発表、47.1と約6年半ぶりの低水準だったことから、先週末から下げが止まらず、24日も大きく下げた。
上海株価指数は、8月17日(3,993.67)から24日(3,209.91)までの1週間で▲20%も下落しており、日米はじめ世界中の株価を震撼させ、大幅下落となっている。
25日の東証予想は、NY市場で日銀黒田丸も驚きの急激な円高に至っており、輸出関連株中心に24日に続き全面安になると思われる。SGXでは300円安となっている。
結果どうなることやら・・・。
九州では台風が直撃、大荒れ、突風も吹きまくっており、相場どころではないが・・・。相場にも・・・台風一過という言葉もある。
<世界3大経済大国の同時株安>
(注)なお、上海株価指数の数値は、比較しやすいように、指数×5倍としています。
・日経は円、NYはドル、上海は1/5の指数
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