アイコン 三菱電機 伊空調メーカーのデルクリマを902億円で買収

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三菱電機は25日、イタリアの業務用空調メーカーのデルクリマを買収すると発表した。総額902億円で100%の株式を取得する。欧州市場で大型業務用空調事業を強化する狙いで、同社として過去最大規模の買収となる。

同日、イタリア家電メーカー、デロンギグループの持株会社から74.97%のデルクリマ株を676億円で取得することで合意した。11月30日に株式を取得した後、年度内に残る25.03%の株を226億円で株式公開買い付け(TOB)し、完全子会社化を目指す。

1株あたりの買付価格は4.44ユーロで、ミラノ証券取引所に上場する21日の終値に対し76.75%のプレミアムを加えた価格で、発表後に同社株は急騰した。

空調事業をグローバル展開する三菱電機は、欧州市場を日本に次ぐ重要地域と位置付けている。フロンガス排出規制でビルや工場の省エネ製品の需要拡大を見込む欧州で、大型業務用機器に本格参入する。

また、 三菱電機は「チラー」と呼ばれるデルクリマが得意とする水循環式の空調技術を獲得し、家庭用から大型業務用まで製品群を広げる。さらに、欧州、中国、インド、中近東などデルクリマの海外拠点も活用し、三菱電機の製品と相互販売のシナジーも目指す。

三菱電機の欧州の空調事業は約2000億円規模で、デルクリマの2014年12月期の売上高は約488億円。
欧州市場のシェアは、ダイキン工業に次ぐ2~3位のポジションだが「早ければ2020年には欧州市場でトップをねらいたい」考え。

同社は、今回の買収で2020年度までに連結売上高5兆円以上、営業利益率8%以上の目標実現の確度が高まる。必要なら次の一手二手を考えるとしている。

[ 2015年8月26日 ]
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