南太平洋で発生したサイクロン「パム」が、中心付近の最大気圧９１４ヘクトパスカル、最大風速は約７０メートルと猛烈な勢力を保ちながら、１３日夜、首都ポートビラがあるエファテ島の東を通過した。

バヌアツ赤十字社は、サイクロンによる被災者が１３万人に達し、バヌアツの半分の人口が被災したと発表した。約７０メートルの暴風と海岸付近では８メートルの高波が襲ったという。
日本の外務省は15日、サイクロンに襲われ、大きな被害が出ているバヌアツに対し、国際協力機構（JICA）を通じて2000万円相当の緊急援助物資を供与すると発表した。

＜バヌアツ共和国＞
バヌアツ共和国は、総人口約２５万人、火山島など多くの島嶼に構成された国。西にオーストラリア、北にソロモン諸島、東にフィジー、南にフランス海外領土のニューカレドニアがあるイギリス連邦加盟国（元イギリスとフランスの植民地だった）。

＜サイクロン・台風・ハリケーン違い＞
＜台風＞太平洋で発生する熱帯低気圧で最大風速が17.2 m/s（34ノット、風力8）以上になったものが台風、

＜サイクロン＞南半球・インド洋・ベンガル湾・アラビア海などで発生した熱帯性低気圧で最大風速が約17m/s以上になったものがサイクロン、

＜ハリケーン＞メキシコ湾やカリブ海、大西洋で発生する熱帯性低気圧で最大風速が約33m/s以上がハリケーン。

地球温暖化により、異常気象、異常熱帯性低気圧、異常巨大竜巻など異常尽くめになってきている。