アイコン 【倒産情報】サンコーテクノ破綻へ

サンコーテクノ(中村守社長、久留米市北野町中、魚養殖用機械製造、08年の年商約12億円)は、長崎県の数多くの魚養殖場にも納品している養殖用の投餌機、造粒機メーカー。
同社は今年1984年11月設立して25年目を迎えていたが、不況による魚価低迷、製品需要の減少から資金繰りが追いつかず、取引先に対して自己破産の申立準備中のお知らせを送付して行き詰ったことが判明した。
同社は投餌機、造粒機のほかに計量搬送機等の給餌関連機械、自動活〆機や出荷装置等の出荷関連機械、養殖管理の網洗機などを製造、生餌(カタクチイワシ、サバ、加工残滓等)やEP等水産養殖用の殆ど養殖システム機器の製造販売を手掛け、漁連や商社などを通し全国に納品していた。
しかし景気が一昨年ごろから悪化、リーマンショック後は外食産業の売上が厳しさを増し魚価が低迷、全国の多くの水産養殖場は苦しい経営となっている。そうした影響を同社は受け製品に対する需要が激減、資金繰りは急激な落ち込みに対応できず今回の事態になった。
同社は、これまでに1987年に鹿児島営業所、1991年に鳥栖工場、1998年に大分営業所を設置して需要にこたえていた。

本社は福岡市南区高木から久留米市北野町に移転、子会社であった㈱四国テクノ(宇和島市)は、過去同社から離れ独立している。

 

[ 2009年5月 7日 ]
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