アイコン アスクル、5月期決算堅調、愚かな経営陣

「明日来る」から「アスクル」は、事務用品販売業界の一大革命を起こした企業である。

しかし、ここまで来れば、競争も激化して大きな伸びは期待できないが、長年デフレ経済下で企業はコスト削減努力をしており、今回不況になったからといって大きな落ち込みなどはない。
それを証明するかのように同社の売上高は増加している。

連結 百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
2008年5月期
189,686
9,729
9,810
4,987
2009年5月期
190,469
8,240
8,246
4,528
 
 
 
 
 
連結 百万円
純資産
自己資本
自己資本率
 
2008年5月期
31,772
31,578
42.7%
 
2009年5月期
16,633
16,392
22.2%
 

 同社はアメリカハゲタカファンドの買収にあっているが、ビクツクことはあるまい。しかし愚かな経営陣は内部留保金を出してせっせと自己株式を購入している。そのため42.7%もあった自己資本が22.2%まで下落。親会社のプラスとアスクル関係+取引金融機関(日本トラスティ+日本マスタートラスト)で、50%以上は確保されるはずである。またプラスの議決権割合は、昨年5月22日の段階で53.4%と過半数を超えた報告している。

 オービスの狙いは株価を吊り上げ、売り抜ける手法と思われ、旨く引っかかったのがアスクルの防衛買いであろう。アスクルが確固たる資本政策を持っていないことから、目先の動きをして、利益も45億円も出しながら自己株式購入等において自己資本を150億円も減少させた責任は、一般株主に対して誰が取るのであろうか。何故親会社のプラスに自己株式を買わせなかったのか。ない頭を使わずとも野村證券に防衛のためのコンサルしてもらえばよかったのである。
 
08/5月期末の株主構成
プラス
17,660
40.42
シービーニューヨーク オービス
3,337
7.64
日本トラスティ・サービス
2,926
6.70
日本マスタートラスト
2,086
4.77
アスクル
1,200
2.75
プラス技研
1,076
2.46
   オービス・インベストメント・マネジメント・リミテッドグループは、現在9.36%所有。
  ブラスの議決権割合は08年5月22日現在53.4%になっている。

 
アスクル
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[ 2009年7月 3日 ]
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