アイコン アリコ、AIGから分離上場へ 福岡港町の現在

がん保険などで早くから日本に定着しているアリコを有するAIGは、サブプライムローンに関わるデリバティブ債権のリスク保証を大々的に行っていたため、巨額の損失を発生させ、米政府から金融支援を受け再建途上にある。

現在アリコを上場させる計画であることが明らかにされた。アリコを分離売却させるより、AIGから分離して上場させ、関係会社として位置付ける方が再建も早くなり、次の戦略も立てやすくなると判断したのであろう。

 09年3月、AIGが幹部400人に対して総計1億6,500万ドル(約162億円)のボーナスが3月13日支給され、内73人には100万ドル以上、最高額は640万ドルも支給された。米政府から緊急支援金が入ったためお祝金として幹部に支給されたものである。当問題も告発がなければ問題にされなかったともいわれている。こうした馬鹿げたことが小泉・竹中が外資導入の外資そのものの実態である。
09年3月にはロンドンで5,000億ドル(47兆円)の損害を出していたことが報じられている。
 
福岡の上場企業であったディックスクロキを破綻へ追い込んだ2月完成した福岡市中央区港町の物件もAIGの不動産会社が購入予定であったが、現在まで引き取られておらず、違約金の支払いもなされていない。
当物件はSPC(ディックスクロキ+三井住友+西日本シティ+ピーエス三菱)により着工されたが、主導したディックスクロキとAIGが破綻している。
しかしAIGをよく見ると米政府の支援(79.9%の株を米政府が所有)により上場も維持されており、国内の法人も破綻していない。当該不動産会社が当物件を如何するのかまだ結論が出ていないようであるが、違約金を支払うにはもったいないし、購入するには資金も必要であり、現在三井住友銀行がAIGとの中に入り調整しているという。売却価格も当初60億円と契約されていたが、建築費用は30億円、土地代はしれており、家賃保証抜きで40億円前後ならAIGも購入の方向でグループ調整しているのであろう・・・・・・か。
まだ建築会社に対しても支払が残っている。対象→ピーエス三菱・吉川・吉川。
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[ 2009年7月17日 ]
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