アイコン 井筒屋(福岡)ジリ貧続く、かって天下の仕手株

本拠地の北九州地区からそごう(小倉伊勢丹)がいなくなり、玉屋もいなくなり井筒屋は「我が天下」となったが、福岡地区では博多駅から追い出されすぐれない。

井筒屋は元々西日本鉄道と地元呉服屋さんの「井筒屋」さんが、1935年共同して作った百貨店であるが、現在では西鉄は大株主(10%未満)であるものの、全く経営に関係なく井筒屋が福岡から撤退を余儀なくされているほど。何故かサロンがスーパーサンリブのテナントとして入居しているが・・・。
百貨店=オバサンの店であり、オバサン達が喜ぶ企画を毎週打ち続けなければ、今のオバサンたちは格好付けて福岡へ買い物に行ってしまう。駅弁大会・アウトレットオバサン衣料大会・全国惣菜大会・全国有名スウィーツ大会などなどの企画で、オバサンたちを大挙集めるしかない。拡げることより集中させること、企画力勝負、オバサン集めの効果的な宣伝を打ち続けることも必要である。オバサン達が大挙入れば、商品構成次第では若いお姉さんたちも入る。井筒屋の買物袋が小倉の街中を闊歩するようにしなければ本拠地小倉からもそのうち淘汰されよう。


久留米を見ても、博多を見ても、井筒屋は顧客ニーズがどこにあるのかというマーケティング力が決定的に不足していることが今日の経営を象徴している。井筒屋ブランドがオバサンたちにまだあるうちに「ちょっとした買い物は井筒屋」というイメージを焼き付けることである。オバサンたちは小さな子供も連れてくることから、世代間のブランドの継承もできる。
ところが経営陣は、久留米井筒屋に見られるように温情でダラダラ経営。博多では博多駅店の撤退保証で折角貰った莫大な資金を博多リバレン(人が集まらないことで有名)に注ぎ込みながら即撤退。これでは経営の足元にヒビが入るだけ。そんな金があるならばルミエールを買収するとかサンリブを買収するぐらいの迫力を持とう。


22年2月期の第1四半期、売上高は236億97百万円、営業利益▲1億40百万円の赤字、利益も▲4億34百万円の赤字となった。通期予想では売上高1、000億円、純利益1億円(09/2月期実績→売上高1、090億円、経常利益▲1億50百万円の赤字、当期利益▲48億88百万円の大赤字)を予想している。不況のセイにしても始まらない。

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[ 2009年7月 7日 ]
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