アイコン タマホームの勢いを止められるか ナック

巨額な広告費を投じ「みのもんた」を起用していたタマホームであるが、最近みのもんたのCMを見かけなくなったと思ったら、改めてキムタクを起用、動く広告塔と自称する玉木代表だけに止むことはない。

 

三菱商事建材が株主にも入り安定感?も増したようだが、既存店の売上高は軒並み20%以上売上高を落としているとの情報もあり、一方で分譲地の購入や分譲マンション屋の購入、ビル等の購入など完全にバブル化しており、先々が怪しくもなってきている。バブル化するのは人間の性であろうか。

一方、タマホームから乞われてタマホームと共同経営したナック(元々アキュラシステムのコンサル、ダスキン代理店全国1位)は、建築事業に乗り出したものの、全国へ伸長し続けるタマホームを見て、タマホームから与えられていた営業エリア(北九州市、南九州、四国)だけでは面白くなくなり、袂を分かった。ところがレオハウスを立ち上げたものの、途端に住宅大不況に巻き込まれている。共に安さが勝負のハウジングメーカー、今後広告宣伝でも凌ぎを削ると見ていたが、ナックは独立・展開するに当り、巨額の投資費用をかけておりまだタマホームの競争相手ではなさそうである。
 
ナック筆頭株主のキャピタル(20.52%所有)は西山一族の持株会社、その会社の2月期決算が発表された。売上高2億07百万円、粗利1億45百万円、営業損▲2億04百万円、経常損▲2億54百万円、当期損失▲1億23百万円となっている。ナックの1株当り配当金は20円(09年3月期、1,662千株所有)であった。
 
ナックの3月期決算
西山代表(会長)が超ワンマンで知られているナック自身の3月期決算は、宅配水事業(アクアクララの代理店からスタート、アクア社破綻でクリスタルクララを立ち上げ独立)は、前期の売上高が60億5百万円(前期比9.2%増)、営業利益は新プラントの立ち上げに伴い経費増となり営業損失▲60百万円(前期4億円の黒字)を露呈。まだ利益面が安定していない。
住宅事業のレオハウスは262億29百万円(前期比15.5%増)で大きく伸長させたが、営業利益は前期▲13億17百万円から縮小したものの先行投資費用がまだ嵩み▲6億61百万円の赤字を露呈している。黒字転換するにはまだまだ時間がかかるようである。
新規事業は上記の通りであるが、元の核事業であるダスキン代理店事業は、ダスキンFC店の買収も全国的に進めており、売上高113億57百万円(前期比0.1%増)であったが、業務改善により営業利益は19億99百万円(同38.4%増)と大幅に伸長させている。
全体では、売上高は466億18百万円(前期比5.9%増)、営業利益13億99百万円(同6.0%減)、経常利益14億14百万円(同8.6%減)、当期純利益1億73百万円であった。
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[ 2009年7月16日 ]
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